イーロン・マスク氏は米国時間7月7日にTwitterでファンからの幅広い質問に答え、次世代の再使用ロケットことStarshipと火星探査計画の核心について「7月後半に発表する」ことを明かした。
Space X(スペースX)でCEOを務めるマスク氏はまた、Raptorロケットエンジン(公式にはSN6)のテストが中断されたもの「総合的には成功」しており、その目的が新エンジンの燃料混合比の許容限界を試すものだったと伝えた。
Starship Mk 1 & Hopper
— Elon Musk (@elonmusk) 2019年7月8日
マスク氏によれば、スペースXによる公式のStarshipのプレゼンテーションは「Hopperのホバー(浮上)の数週間後」に行われ、これはプロトタイプのStarHopper(Hopper)の短時間の飛行テストを意味し、完全な打ち上げは実施されないものの、最終的な打ち上げに向けたエンジン性能を証明するためのものとなる。StarHopperは4月に係留された状態で飛行テストが実施されたが、次回はそのような制限はなく、実際の打ち上げにより近い。これは、Raptorエンジンにおける特定動作周波数での振動問題が、昨晩のテストにて解決されたことが関係している。
Exciting progress in Boca! Hopper almost ready to hover. Based on tonight’s test, looks like 600 Hz Raptor vibration problem is fixed. pic.twitter.com/9bLWOHG0sV
— Elon Musk (@elonmusk) 2019年7月7日
Hopperのテストが終われば、スペースXは低高度でのテストのみを目的とした小型版のプロトタイプから、本格的なロケット製造に移行するが、Starshipのプレゼンテーションが実際におこなわれれば、我々はよりその詳細を知ることになるだろう。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)