オンライン学習大手Byju’sがインドで最高評価額のスタートアップに、UBSなどから資金調達

EdTechの巨人Byju’s(バイジュース)がUBS Group、Zoom創業者のEric Yuan(エリック・ユアン)氏、Blackstoneなどから新たに3億5000万ドル(約383億円)を調達し、ポストマネーで評価額が165億ドル(約1兆8094億円)とインドで最も価値の大きなスタートアップになった。

書類の中で、Byju’sはアブダビの政府系ファンドADQやPhoenix Risingを含む多くの投資家から約3億5000万ドルの投資を受けたことを明らかにした。新たな企業価値はPaytmのものを上回った。Paytmの直近の企業価値は160億ドル(約1兆7546億円)で、インドのスタートアップ業界でトップだった(Paytmは現在上場を模索中で、30億ドル[約3289億円]の調達と企業価値300億ドル[約3兆2899億円]を目指している)。

今回の資金調達は、Byju’sが2021年初めに開始した大きなラウンドの一環であり、同社は150億ドル(約1兆6449億円)の調達を目指している。最近の投資家にはB Capital GroupやヘッジファンドXNなどが含まれる。Byju’sは2019年7月に57億5000万ドル(約6305億円)、2020年末に110億ドル(約1兆2063億円)と評価されていた。

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Byju’sは新たに調達した資金をさらに多くのスタートアップ買収に使う計画だ。2021年初めにTechCrunchが報じたように、インドのコーチング機関Aakashを10億ドル(約1096億円)で買収したByju’sはオンライ学習スタートアップTopprの買収のデューデリジェンスを進めていて、米国拠点のEpicの買収も協議している。

Byju’sは学生の大学過程と大学院レベルの教育に向けた準備をサポートしていて、近年はあらゆ学年の生徒を対象にしサービスを拡大してきた。Byju’sアプリの家庭教師はピザやケーキなど実生活にあるものを使って複雑な問題を教えている。

パンデミックのためにインド政府は1カ月にわたって全国ロックダウンを敷き、学校も閉鎖したが、そのパンデミックはByju’s、そしてUnacademyやVedantuなど他のオンライン学習スタートアップの成長を加速させた。

2021年初め、Byju’sはユーザー数が8000万人に達し、うち550万人が有料購読者だと述べた。収益を上げているByju’sは2020年米国で1億ドル(約109億円)を売り上げた、と(Byju’sに出資している)GSV Venturesのマネージングパートナー、Deborah Quazzo(デボラ・クアゾ)氏はインドのベンチャーファンドBlume Venturesが3月に開催したセッションで述べた。

Byju’sの幹部は2021年初めのUBSイベントで、Byju’sの直近の年換算売上高は8億ドル(約877億円)で、12〜15カ月以内に10億ドル(約1096億円)に達する、と話した。同社はここ数カ月、海外展開の計画も加速させている。

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カテゴリー:EdTech
タグ:Byju’sインド資金調達

画像クレジット:Paul Yeung / Bloomberg / Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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