Galaxy S10のユーザーは、画面内指紋センサーに代わるセキュリティ機能を使う必要がある。Samsung(サムスン)は、この重大な欠陥を確認したことを明らかにし、対策に取り組んでいる。英国のユーザーが、登録していない指紋でデバイスのロックを解除できてしまうことを報告したのを受けたもの。
この欠陥は、3.5ドル(約380円)の画面保護シートをデバイスに貼り付けたことで発見された。それによってできた画面とシートの間の気泡が、超音波スキャナーの動作を阻害することを、初期のレポートは確認している。同社は声明でこの問題に触れ、報道機関に対して「Galaxy S10の指紋認識機能の誤動作を認識しており、まもなくソフトウェアパッチを発行する予定です」と伝えた。
韓国の銀行KaKaoBank(カカオバンク)をはじめとするサードパーティ企業は、この問題が解決されるまで指紋リーダーをオフにすることをユーザーに提案している。確かに次のソフトウェアアップデートがあるまでは、それが最も合理的な措置だろう。
サムスンは、この3月にデバイスを市場に投入するにあたって、この技術を業界で最も堅牢な生体認証機能の1つだと吹聴していた。それによると「従来の2D光学スキャナーよりも堅牢なものとして開発されました。業界初となるUltrasonic Fingerprint ID(超音波指紋ID)は、ディスプレイ内に埋め込まれたセンサーによって物理的な指紋の輪郭を3Dで読み取ります。それによりデバイスとデータを安全に保ちます。この先進的な生体認証セキュリティ技術により、Galaxy S10は、世界初のFIDO Alliance Biometric Component(FIDO生体認証コンポーネント)認定を取得しました」。
サムスンは、以前から画面保護シートの使用に対して警告していたものの、安価な市販のモバイルアクセサリーで指紋認証機能をだませるというのは、Galaxy S10のユーザーにとって予想もしなかったセキュリティ上の大問題だ。私たちは、より詳しいコメントを求めてサムスンに連絡した。
サムスンはTechCrunchに対して、次のようなコメントを返した。「私たちはこの問題を調査中で、まもなくソフトウェアパッチを展開するつもりです。これに関するご質問あるお客様、最新のソフトウェアをダウンロードするためのサポートが必要な方は、1-800-SAMSUNG(米国内の場合)まで直接お電話くださるよう、お願いします」。
[原文へ]
(翻訳:Fumihiko Shibata)