そろそろ冬も半ばを過ぎたから、スマートスキーという話題など、どうだろう? プロトタイプを共同で作ったのは、フランスのPIQとRossignolだ。両社が目指したのは“世界初のコネクテッド・スキー”(インターネットに接続されたスキー)で、ビンディングの前にあるLEDの配列で情報を表示する。
データはPIQのナノコンピューターRobotが集め、スキーの現在のスピードやターンの角度、切り替えなどをリアルタイムで表示する。このRossignol Hero Masterと名付けられたスキーはまだプロトタイプだが、PIQはこれまでにボクシングやテニス、ゴルフなど各種のスポーツ用のセンサーを作っている。
しかしこれまでの製品と違ってこのスマートスキーでは、スポーツ用具本体にディスプレイがある。ただし、スロープを滑降中のスキーヤーがはたして、それらのデータを見てくれるか、それが問題だ。
でも今のところ表示される情報は、安全性よりもおもしろい分析が中心のようだ。ちょっとしたお楽しみ、といったところか。ミュンヘンで行われるスポーツ業界の見本市、ISPO 2017で初お目見えする予定だ。