米国時間9月16日に開催されたTechCrunch Disrupt 2020で、スマートニュースはニュース発見アプリ「SmartNews」の米国バージョンに主要な新機能を追加することを発表した。選挙や新型コロナウイルス、天気などの最新情報が入手しやすくなる。
大統領選挙および今年行われるその他の選挙に注目した機能がいくつか加わる。SmartNewsは過去2年間ローカルニュースを充実させてきたが、このほど地方選挙や法案への投票の専用セクションを追加したほか、選挙登録や投票に関する情報も提供する。
SmartNewsの共同創業者でCOO(最高執行責任者)の浜本階生氏はDisruptのセッションで、アプリの新しい選挙機能の目標は、情報を探している有権者の「ワンストップ・ソリューション」になることだと語った。
2つ目の新機能は新型コロナウイルスの感染蔓延に特化したもので、感染者数の郡別表示、地域の閉鎖、再開、その他パンデミックに関するポリシー、ワクチン、薬品開発の状況、さまざまな情報源のニュース記事のタイムラインなどを見られる。
もう1つのニュース機能が「hyper localized」(ピンポイント)降雨予報だ。多くの州の人々が山火事やハリケーンなどの異常気象現象に立ち向かう中、SmartNewsの雨雲レーダーは特許取得済みのレーダーマップを使って、近隣に特化した降雨時刻や降雨量などを表示する。
2012年に日本で設立されたスマートニュースは、2014年に米国バージョンを公開し、世界3000種類の提携報道機関の記事を配信している。ニュースの選別は主に機械学習ベースのアルゴリズムで行っているが、開発チームにはベテランのジャーナリストも参加して新機能を開発している。米国では、拡大するメディア分極化の緩和に力を入れており、ソーシャルメディアで起こりがちな「フィルターバブル」問題(未訳記事)から読者を脱出させようとしている。
昨年SmartNewsは「News From All Sides」(未訳記事)という新機能を米国で公開した。1つの話題に関するさまざまな政治的立場の記事をスライダーを使ってユーザーが選べる機能だ。別の視点からも見たいが、オンライン検索に圧倒されがちな読者のために作られた「New From All Sides」(あらゆる立場からのニュース)は2020年大統領選挙にも導入され、ジョー・バイデン氏とドナルド・トランプ氏に関するさまざまな記事を読める。
画像クレジット:SmartNews
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )