ハッシュタグのフォロー機能が追加されて、Instagramは関心ネットワークになる

Instagramはずっと、友人やクリエイターたちをフォローするためのソーシャルネットワークだったが、本日(米国時間12月12日)付けで、ハッシュタグをフォローするという新しい機能を追加した。これによってホームページ上で、人気のある投稿や、あるトピックに関するストーリーを見ることができるようになる。コンテンツをわざわざ検索画面から掘り起こすのではなく、最高の#Slime動画や#FloralNailsチュートリアル動画を、誰が投稿したかにかかわらず見ることができる。

本日の変更が行われたことで、不快なコンテンツやスパムが、ハッシュタグをフォローすることで配信されないように、Instagramはスマートなフィルタリングを行う必要がある。とはいえ、今回の新機能によって、ユーザーたちはそのソーシャルグラフの範囲を超えて、興味のあるニッチなコミュニティにリーチできる可能性が出てくる。そうすることでInstagramの楽しみがさらに広がることになるのだ。結局のところ、ハッシュタグを使用することで、アプリにもっと強力な広告ターゲティングデータを与えることになり、ストーリーの間により多くの広告を差し挟むチャンスが得られることになる。しかし同社は現時点ではそれは行わないと述べている。

Instagramがハッシュタグのテストをしていることに、先月最初に気が付いたのは Pippa AkramThe Next Webだった。 本日この機能はすべてのユーザーに公開され、検索する、もしくはタグの1つをクリックすることで移動するハッシュタグページに、「フォローする」というボタンが表示されるようになった。

私たちはInstagramに、ハッシュタグのフォロワーたちに表示する投稿をどのように選択するのかを尋ねたが、Instagramからの回答は、投稿時間の新しさと品質に基きアルゴリズムを使って選んでいるということだった。つまり、誰かが人気のあるハッシュタグを山ほど自分の投稿に打ち込んだとしても、それが素晴らしいものでなければ、他のユーザーに表示されるとは限らないということだ。また、右上にあるドロップダウンメニューを使って、ハッシュタグの中で見たくない投稿に対して効果的に減点投票を行うことが可能だ。

スパムや好ましくないコンテンツを排除するために、Instagramは自動または手動で、不適切な投稿にフラグを立てて投稿者をブロックしている。コミュニティ運営チームの何百人もの人々が、ユーザーと自動化されたレポートを監視して、24時間365日休まずにコンテンツをレビューしている。同社は、ハッシュタグページの上に表示されるものが安全であることを保証するために、ハッシュタグのコンテンツを取り込み優先順位をつける方法を過去数ヶ月の間に改善してきたこと、またハッシュタグの傾向を分析するために大規模なチームを抱えていることなどを公表している。

Instagramのハッシュタグは、「世界をもっと近づける」というFacebookの新しい重要な使命を、別のやり方で表現したものだ。Facebookのグループと同様に、ハッシュタグを使用することで、ユーザーは自分のソーシャルバブル(ソーシャルグラフで直接つながっている範囲)の外側を探索することができるようになる。友人たちがあなたとは異なる趣味を持っていたり、単に自撮りや夕暮れの写真に飽きてしまったとしても、ハッシュタグをフォローすることで、Instagramをあなたの関心のあることへ開かれた窓にすることができるのだ。

[原文へ]
(翻訳:sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。