バレットジャーナルを始めたい人のためのギフトガイド

TechCrunchの2018年ホリデーギフトガイドです! 年末のギフトのアイデアがもっと欲しい方は、こちらのGift Guide Hubもご覧ください。

デジタル・プロダクトデザイナーのRyder Carrollが編み出した、自分の予定を箇条書きで整理する「バレットジャーナル」方式が、じわじわと流行し始めたのが5年前。その後、それはムーブメントとなり、自分の時間をノートとペンで管理したい人たちの手本となった。

このシステムは柔軟性が高いため、いろいろと応用が利く。時間管理、学校のノート取り、精神状態の記録、食事の計画、プロジェクトの管理、スクラップブックなどなど。Carrollの提案は必要最低限のもので、リストと記号で構成される非常にシンプルなものだが、手書き文字や装飾に凝ったり、やることリストとその目標の「トラッカー」をイラスト化するなどして、バレットジャーナルを華麗なアートに変身させた人たちもいる。

Carrollの新著『The Bullet Journal Method』の中で、彼は「スケジュール帳、日記、ノート、やることリスト、スケッチブックをかけ合わせたもの」が生まれつつあると説明している。バレットジャーナルはまた、注意欠陥障害に悩む人の対処法にもなっている。バレットジャーナルの効果は、手で書くという作業によるところが大きい。手で書くことによって、タイピングでは動かない脳の箇所が動くようになり、情報を保持する能力が助けられるという研究結果もある。Carrollも書いているように、それは「型にとらわれないソリューションや洞察力を生む新しいネットワークを形成する」

近くにバレットジャーナルを始めたいと考えている人がいたら、この年末は彼らの背中を押してやる絶好の機会だ。バレットジャーナルのベテランも、新しいペンや文具をもらって損はない。今回は、デジタル・バレットジャーナルを好む人のためのギフトも紹介しよう。

バレットジャーナル入門の決定版

当然のことながら、インターネットでは、すでにバレットジャーナルのやり方に関する情報が大量に見られる。Carrollのサイトには、オリジナルのチュートリアルもある。しかし、ベテランのバレットジャーナル愛好家であっても、Ryder Carrollの新著『The Bullet Journal Method: Track the Past, Order the Present, Design the Future』(バレットジャーナル・メソッド:過去を記録し、現在を整理し、未来をデザインする)から学べることは多い。

この本にはバレットジャーナルの基本も解説されているが、バレットジャーナルを始めたい人たちに、苦手なものを克服したり、人生の大きな目標を達成するための意欲を与えてくれる。Carrollの文章はとても奥深い。バレットジャーナルが、より計画的で意義深い人生を送るための案内役になると主張する章などは、並の実用書の数段上を行っている。ハードカバー版(Amazonで2742円)は非常に美しい仕上げで、ギフトに最適だ。

お勧めのノート

バレットジャーナルを行っている人の多くは、罫線入りよりも、点のグリッドが入ったノートを好むようだ。そのほうが内容が整理しやすく、融通が利くからだ。新しいイギリスのブランドScribbles That Matterのノート(上の写真:17.99ポンド)は、100gsmの紙を使用しているため、幅広いペンやマーカーや、水彩絵具にまで対応することから、バレットジャーナル愛好家の間で人気が高い。ハードカバーのMoleskine(3132円)と、Leuchtturm1917Amazonで2160円)も、紙の耐久性が高いことからバレットジャーナルによく使われている。実際、Leuchtturm1917にはバレットジャーナル用(Amazonで3780円)もある。ガイド付きで、栞が3つ、ラベリング用のステッカーも含まれている。

バレットジャーナルには、「コレクション」や、特別な計画や目標のための個人セクションもある。コレクションは長大になる可能性があるので、旅行者用のノートを好む人もいる。柔軟なカバーに薄手のノートをいくつも挟める形になったものだ。中のノートは交換できるので、カスタマイズが容易だ。もっともよく知られているのは、日本の文具メーカー、ミドリが開発した革のカバーのものだ。(Baum-Kuchenでスターターキットが6537円から)。革製でないものにはCadena(3533円より)がEtsyで手に入る。

筆記具

MoleskinesやLeuchtturm1917などに使われている上質な紙との相性が大変によいということで、バレットジャーナルでは万年筆を愛用する人が多い。LAMY Safari(インターネットではもっとも充実した万年筆専門店Goulet Pensにて30ドルより)ラミー日本輸入総代理店DKSHジャパンのサイトで4000円>は、人間工学に基づいたグリップと色のバリエーションの豊富さから、入門者用の万年筆として人気が高い。また、パイロットVanishing Point(148ドルより:日本名はキャップレス)は、ペン先が引っ込む形になっている。万年筆の書き心地と、ノック式ペンの利便性の両方が欲しい人には理想的だ。

パイロットLAMYも(その他の万年筆メーカーも)、インクカートリッジを用意しているが、もっと華やかなものが欲しいという人には、パイロットのIroshizukuインクAmazonで3本セット2050円)がある。ユニークな色、滑らかさ、すぐに乾くといった点がよく知られている。

プレゼントの相手がよくスケッチをする人なら、いろいろな太さが入っているサクラのピグマ ミクロン8本セット(Amazonで3980円より)はどうだろう。長時間書き続ける人にはジェルインクのペンが適している。水性のジェルに顔料が含まれているため、ペン先を滑らかに走らせることができ、手が疲れにくい。ユニボール シグノUM-151は、ゲルインクを使用した大人気のボールペンで、色も豊富に揃っている。オンラインショップのJetPensでは、現在、新色12本セットが34ドルで販売されている。

ラインマーカーは、バレットジャーナルでも項目の整理などで活躍するが、あの蛍光色が好みではないという人には、ゼブラのマイルドライナーをお勧めする(15本セットで18ドル)。マイルドライナーは、その名前が示すとおり、やさしい色で目立たせてくれる<Amazonでは10色セットで883円>。

その他の文具

バレットジャーナルでは、システムのカスタマイズも楽しみのひとつだ。プレゼントの相手が文具ファンなら、ZenPop和風文具パックの登録という手もある。登録料は1カ月30ドルから。アーティストには、Artsnacksの毎月4つから5つの画材を送ってくれるパックがある(アメリカ国内では登録料は1カ月24ドルより。国際版は34ドルより)。

写真用品

バレットジャーナルを、個人のアルバムやプロジェクトの計画帳にする人も少なくない。富士フイルムのチェキInstaxは、簡単に写真が貼り付けられるので便利だ。とくにmini 70(Amazonで1万2790円より)は、重さがたったの280グラム強。スマートフォンで写真を撮るがインスタントフィルムの画質が好きだという人には、フォトプリンターInstax SHARE SP-3(Amazonで1万7310円)がお勧め。専用フィルムセット(Amazonで30枚セット3045円)に写真を印刷できる。

その他には、HPのSprocket(HPで1万4800円)がある。これは、HPの背面シール式専用フォト用紙に写真を印刷できるというもの(20枚入り990円)。コンパクトなフォトプリンターでもっとも人気が高いのは、キヤノンのSelphy CP1300(Amazonで1万2800円)だ。

デジタル派のバレットジャーナル

プレゼントを贈る相手が紙と鉛筆という感じではない場合は、GoodNotes(App Storeで960円)はどうだろう。デジタル・バレットジャーナルのためのアプリだ。手書きの感覚をじつにうまく再現している(手書き文字検索機能もとても便利だ)。このアプリでは、ユーザーが作ったバレットジャーナルのスプレッドシートやテンプレートの売買もできる。デジタル・バレットジャーナルを使っている人には、スタイラスペンをプレゼントするという手もある。iOSユーザーにはApple Pencil(Appleで1万080円:第2世代は1万4800円)。AndroidファンならAdonit Droid(Adonitで24.99ドル)だ。

文具の整理グッズ

バレットジャーナルをやっていると、ノートやペンや、その他の文具を整理する方法に困ることがある。VitraのToolbox(Vitraで70ドル)は、机の上のキャディーさんだ。色は11色から選ぶことができ、持ち運びにも便利で、無骨な整理用具にお別れできる。Lihit Lab Teffa Bag in Bag(Lihitで1300円)は、A5版のノートが入り、筆記具やコインなど、カバンの底で行方不明になりそうな細かいものを整理できる。日本の文具メーカー、レイメイ藤井のトップライナー(レイメイストアで1188円)は、軽くて、小学校で使っていた筆箱の大人版といった感じだ。

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(翻訳:金井哲夫)

 

投稿者:

TechCrunch Japan

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