“ペット系”スタートアップのシロップ、CAVやiSGSから資金調達——保護犬猫マッチングサービス強化

左からエウレカ共同創業者 取締役副社長COO兼CFOの西川順氏、シロップ共同創業者兼代表取締役の大久保泰介氏(と社員犬のコルク)、シロップ共同創業者兼CTOの市川俊介氏、iSGSインベストメントワークスの五嶋一人氏、サイバーエージェント・ベンチャーズの竹川祐也氏

左からエウレカ共同創業者で取締役副社長COO兼CFOの西川順氏、シロップ共同創業者兼代表取締役の大久保泰介氏(と社員犬のコルク)、シロップ共同創業者兼CTOの市川俊介氏、iSGSインベストメントワークス代表取締役 代表パートナーの五嶋一人氏、サイバーエージェント・ベンチャーズ シニア・ヴァイス・プレジデントの竹川祐也氏

ペットを軸にしたサービスを展開するスタートアップのシロップ。同社は12月15日、サイバーエージェント・ベンチャーズ、iSGSインベストメントワークス、エウレカ共同創業者で取締役副社長COO兼CFOのの西川順氏ほか個人投資家を割当先とした第三者割当増資を実施した。金額は非公開だが、関係者によると数千万円規模と見られる。

シロップは2015年3月の設立。同年7月にペットとの思い出を保存・管理するアルバムアプリ「HONEY」をリリース。12月からはペットの健康管理やしつけなどの情報を伝えるメディア「ペトこと」を公開している。また2016年11月には保護犬猫と飼いたい人を結ぶマッチングサービス「OMUSUBI(おむすび)」の提供を開始した。

OMUSUBIでは、シロップが独自の基準で認定した保護団体の保護する犬猫情報のみを掲載。サイトを見て飼いたいと思った犬猫がいれば、サイト上で申請を行うことができる。その後譲渡会や面談、トライアル飼育期間を経て正式に譲渡を行う。譲渡自体には団体が任意で設定した譲渡金(寄付)がかかるが、一般社団法人「つむぎ」(12月設立予定)と提携する動物病院やペットサロンのサービスを割引料金で受けることができるとしている。

同社では今回調達した資金をもとに、OMUSUBIのサービス改善、機能開発を進めることで、殺処分問題(2015年度で犬猫合わせて8万匹以上が殺処分されているのだそう)の解決とペットを保護犬猫から飼う文化の醸成につなげるとしている。ただ正直なところ、それだけではビジネスが回るかというと難しそうだ。同社ではOMUSUBIによってペットの殺処分問題解決や保護犬猫を飼うという文化を醸成していく一方、2017年以降はペットのヘルスケア領域の課題解決に取り組むことで本格的なマネタイズを進めるとしている。

具体的には、来年夏頃をめどにHONEYとペトことのアップデートを行うほか、ペットのライフログを集積し、最適なタイミングで最適な情報や物品を提供する「飼育のトータルサポートサービスを提供していく」(シロップ)としている。

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TechCrunch Japan

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