Ryu Gamesを利用すると、開発者は自分のモバイルゲームにキャッシュトーナメントを加えることができる。米国時間3月25日、同社は、シードラウンドで230万ドル(約2億5000万円)を調達した。投資者は多様な顔ぶれで、Side Door VenturesやMGV Capital、Velo Partners、そしてCitta Venturesなどなどが参加した。
さらに、このラウンドには500 Startupsも参加した。アクセラレーターが投資ラウンドに参加するのは珍しいことではなく、TechCrunchがRyu Gamesを初めて知ったのは最近の500 Startupsのデモデーだった。そのとき私たちは、モバイルデバイスで他のプレイヤーと対戦プレイをしてお金になる、というアイデアに感動した。投資家たちも、同社に対する私たちの第一印象を支持しているようだ。
同社に対する肯定評価の主な理由は、eスポーツがクールであることだ。私はeスポーツといえばPCという世代だが、今の若者は、モバイルゲームのeスポーツを楽しんでいる。それは大いに結構なことだし、それに米国人が大好きなスポーツ賭博が混じると、強いカクテルができ上がるだろう。
Ryu Gamesの共同創業者でCEOのRoss Krasner(ロス・クラスナー)氏に話を聞いてみると、同社に対して私たちが最初に思い描いたeスポーツ的なイメージとは少々異なる。むしろプレイヤーは非同期で戦うことが多く、互いにゲームのハイスコアを賭ける。だからそれは対戦型の「StarCraft 2」ではない。しかも「StarCraft」は難易度が高く近寄りがたいが、モバイルゲームは単純で流行るという点が重要だ。
あなたの両親は、お金を賭けているソリテアのトーナメントだと知ると、あなたの会社の同僚と喜んで対戦するかもしれない。
お金の面は単純で、クラスナー氏はポーカーのトーナメントと同じだという。賭ける額を決め、それからプレイする。Ryu Gamesはホスティングの料金を取り、プレイヤーはゲームを始める。
Ryu Gamesは2021年に、数十試合に参加したいと考えている。しかし、採用を遅らせる可能性のある問題の1つは、提携しているゲームが、RyuのSDKを組み込んだバージョンのゲームを再ローンチする傾向があることだ。Ryu Gamesは、同社のシステムを使用するタイトルをクロスプロモーションすることで、パートナー開発者の手間を軽減している。つまり、サインアップすれば、収益を上げる以上のことができる。また、新しいユーザーを獲得することもできるかもしれない。
シードステージのスタートアップの多くがそうであるように、Ryu Gamesも新しいトレンドを証明するというよりも、未来に賭けている。特に、長い間私たちを閉じこめていたパンデミックから、ワクチンがより大きな影響を与えるようになってきていることもあり、今回の資本金でどこまでできるか見守っていこう。
カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Ryu Games、資金調達
画像クレジット:AcidLabs/Getty Images
[原文へ]
(文:Alex Wilhelm、翻訳:Hiroshi Iwatani)