ユニコーンを作る最良の条件

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もしあなたが会社を作ろうとしていて、そしてユニコーン(*)を作ろうと考えているなら、成功のチャンスを最大にするためにはどんな条件が必要だろうか。【* 訳注:評価額10億ドル以上の超成功スタートアップ】

現存のユニコーンを見る限り、最もチャンスが大きいのは売上成長をベースとする会社を始めることであり、ユーザー成長がベースではない。第1日目から金を動かす必要がある。ごくわずかな驚異的ユーザー成長スタートアップは、みな同じ業界 ― 自己宣伝¹ ― にいるので、あなたの会社がそうでない限り、お金を動かすことだけを考えよう。人々に支払わせ、そして喜んで継続的に払ってもらう必要がある。

Uber、Airbnb、SaaS企業、ハードウェア企業等のスタートアップは、みな開業初日からお金を動かし始める。当たり前に聞こえるが、ユーザーが自分を見せびらかすサービスでないなら、ユーザーは金を払っているべきだ。あなたの製品やサービスに対して金を払うだけでなく、彼らは生活の中で既にこの分野に金を投じている。金は、彼らの現在のニーズやウォンツに基づいてその財布からやってくる ― 彼らがそれを喜んでいようとなかろうと。しかしいずれの場合も、彼らはそのために少なくとも準定期的に金を払っているという事実を十分よく知っている。

次にあなたは、出費の行き先をどちら側のぜいたく区分に向けるかを決める必要がある。人々はこの金を使うことを本当に喜んでいるのか、それとも憎悪しているのか。私は、家賃は安い方がいいし、銀行は手数料無料がいいし、飛行機は超格安がいい。そこで金を使いたくない。しかし、ぜいたくではこれがひっくり返る。スマホとノートパソコンは超豪華で高価なものが欲しいし、外食するレストランは少なくとも質を表す金額の店に行きたい。自分が売ろうとしている商品が、このメンタリティーの大きな分かれ目のどちら側に位置するかを見極めなくてはならない。

そして、ここですべてはわれらがシリコンバレーのルーツに戻ってくる。あのウォンツやニーズを満たす、つい去年でさえ不可能だったクレイジーな新しい方法があるはずだ。言い換えれば、あなたの困難な競争優位性を今可能にする最新テクノロジーは何なのか?

テクノロジーは驚くべき早さで前進している。あのユニコーンたちはいずれも、ほんの数年前の消費者テクノロジーだった遅いCPUと遅いインターネットと低い普及率ではあり得なかった。それらの会社は、前の年に広く普及したばかりの物事に基づいて築き上げられてきた。もうすぐ広まりそうな大物には、グローバルインターネットアクセス、9ドルのコンピューター、維持費ゼロの自動走行車、維持費ゼロの自家発電住宅、摩擦ゼロのコンピューター²等がある。では、それらが広く普及し始めた時、果たして何が可能になるのだろうか?

新たな快適消費者たちは、日々テクノロジーのある生活を送っていて、あなたの製品/サービスは既存のユーザー行動を置き換えるか、あるいは新たな行動を生み出す。新たな行動が生まれることは稀だが、例えば人々が今ソーシャルメディアに費やす時間のように、実際起きたケールもある。

従来その時間は、ぼんやりと過ごしていたか、リアル世界のおしゃべりか、電話か、テレビを見るために使われていた。だから、人々の日常の一部を、同じことをもっとうまくこなす新しい方法で置き換えることの方がずっと簡単で一般的だ ― ただしあなたの新しい方法は、同じことを比較にならないほどうまくやる必要がある。

そこまで何かをよりよくやる唯一の方法は、新たに普及したテクノロジーを使うか、少なくとも根本的に違なるアプローチを取ることだ。優れたワードプロセッサーはボタンの見映えをよくして作るのではない。あなたの作る優れたワードプロセッサーは、コンピューターに話しかけるだけで ― 映画「her/世界でひとつの彼女」のように ― 毎回必ずうまくいく。これは以前は不可能だったが、近いうちにできるようになる。

そしてひとたびアイデアをものにしたら、何よりもいちばん大切なことが問題になる。あなたとそのチームが有能で経験があり広い心を持っていることだ。最高のアイデアとアプローチを選び、正しい道を進んでいても、いつでも崩壊することがあるのは殆どの場合予期せぬ理由による。だからあなたは、粘り強く、ビジョンと情熱を持ち、困難をかわす能力を持つ必要がある。

¹なぜ、驚異的なユーザー成長を基盤にした売上成長のないユニコーンを作れるチャンスは小さいのか?トップクラスのユニコーンの多くは、驚くべきユーザー成長だけで、売上成長のストーリーなしに成功を収めた:Facebook、Instagram、Twitter、Vine、YouTube、Snapchat。しかし、これらはいずれも同じ根本的動機付けによって成功がもたらされた会社だと私は言いたい。人々は、何かを作り人に見せたがる。それが人間だ。そして今、歴史上初めて、それを巨大規模で行うことが可能になった。上に挙げたスタートアップはみな同じ波に乗り、「自己宣伝」という同じ業界にいる。
² iPhoneはかなり摩擦が小さい。ノートパソコンに手を伸ばすより簡単だ。Apple Watchの摩擦はゼロに近い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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