不動産テックサービス開発・運営のエステートテクノロジーズは8月25日、1.5億円の資金調達を完了したと発表した。引受先は伊藤忠テクノロジーベンチャーズ。
調達した資金は、価格に加えて暮らしの情報、リスクの情報など、より網羅的で複層的な視点から不動産の「価値」を自動算定する仕組みに活用。また、伊藤忠テクノロジーベンチャーズはハンズオンで経営や事業開発を支援し、今後伊藤忠グループの持つリソースも活用しながら業容拡大に向け協力する。
両社の協力体制のもと、不動産業界における透明・公平な取引環境を実現し、不動産取引の「ニューノーマル」を創造するとしている。
2019年3月設立のエステートテクノロジーズは、AIにより解析された1000万件以上の不動産ビッグデータを基に、不動産の価格・暮らし・リスク情報を可視化し、消費者に無償提供するサービスを開発。
データジャケット手法という独自のAIビッグデータ解析支援技術などを用い、不動産取引にまつわる情報の透明化と公平化を実現している。
消費者ニーズを満たす物件を365日24時間自動で探索し提案するサービス「Dr. Asset レコメンダー」を第1弾とし、完全非営業・非対面で、マーケットに照らした精緻な取引価格を見立てることが可能なAI価格査定サービス「Dr. Asset チェッカー」を今春ローンチした。
また、法人向けデータ提供サービス「Dr. Asset データバンク」、不動産仕入れ業者向けサービス「Dr. Asset バイヤー」、金融商品特化型サービス「Dr. Asset ファイナンス」などラインナップを拡充していくという。