Tesla(テスラ)の中国での生産という大きな賭けは、廉価な価格で中国消費者を引き込むための新たな取り組みの鍵となる。米国時間5月30日、同社は中国にて生産されるModel 3が32万8000元(約520万円)で販売されると明かした。これは、以前は輸入されていた同エントリーモデルよりも約13%安い価格だ。
テスラは本日より車両の予約を開始した。なお、今年1月には上海の工場が着工を開始したばかりだ。仮予約のために今週中に2万元(約31万円)のデポジットを支払った顧客は、車両を6〜10カ月後に受け取る予定だ。
ロイターによると、競争力のある価格にもかかわらず、高スペックなModel 3は米国から出荷されるという。また中国生産される車両が、政府のEV補助金の対象になるかどうかは不明だ。
なおテスラによれば、中国以外のオーストラリア、香港、日本、ニュージーランド、アイルランド、マカオでも、予約が始まったという。
We *do not* want to alarm anyone, but Model 3 is now available to order in Australia, Hong Kong, Japan, New Zealand, Ireland and Macau at https://t.co/8uVlhvzpu5.
You know what to do: https://t.co/8rUJ8umwU4
— Tesla (@Tesla) 2019年5月31日
上海の工場ではフル稼働時に、年間50万台の車両が生産される予定だ。また求人情報をオンラインで公開した後に、5月からは従業員の雇用が始まっており、撮影された動画や写真によれば工場の完成も近いようだ。
中国生産される車両がどれだけの利益をテスラにもたらすのかはわからないが、現地生産は米中貿易戦争の悪化で懸念される、出荷や価格面の問題で有利に働くことだろう。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)