人気の法律知識サイトGroklawがSnowden効果で閉鎖へ

すでに10年以上と歴史の長い、人気の“法律知識大衆化サイト”Groklawが、メールが調べられる危険性が迫っているとして閉鎖を決定した。サイト主宰者のPamela Jonesは彼女の最後のポストで、“Lavabitのオーナーはメールの使用を停止した。似た立場にあるわれわれも停止すべきである。メールが使えないならGroklawの存続は不可能である。これは、難しい決断である”、と述べている。

JonesはNSAのやり方を、通信の窃盗行為であると呼び、Groklawは読者からのメールによる質問に答えるという形式なので、今後はとくにオープンソース運動に関連した法律情報を伝えることが難しくなる、と言っている。このサイトは“法律家とギーク”が、プログラミングやネットワークやFOSSソフトウェアに関して話し合う場である、とみなされていた。

彼女は次のように書いている:

どうすべきか? 二週間あまり、それを考えていた。そして、これ以上Groklawを続けることはできない、という結論に達した。とても悲しいことだ。でも、現実的であることは良いことだ。そして単純な事実として、記事や投稿の収集選別においてわれわれがいかに善意で、そして“クリーン”であったとしても、それらに対して今後何をされるか分からないという今の雰囲気の中では、Groklawを継続することはできない。

—中略—

今のところ、強制的な情報開示を断る方法はない。上のかっこの中で述べたことはテロとは無関係だ。でも、メール、とくに合衆国の国境を越えて行き来するメールでは、いつも、検閲の可能性に備えた書き方をしなければならない。つまり私たちの通信の自由は、なくなってしまった。いちいち、見知らぬ人に読まれることを意識しながらメールを書くなんて、そんな窮屈なことは続けられない。

反応は、彼女を聖人化するものからシニカルなものまでさまざまだ。でも、あれほど良質で心に響くサイトが、こんなに早くなくなるのは惜しい。でも、Snowden以後のインターネットは、意思決定が迅速で、しかも奇妙だ。

〔余計な訳注: 某UNIXベンダにLinuxが訴えられたときも、そしてJavaに関してOracleがGoogleを訴えたときも、このGroklawサイトはとっても勉強になりました。別の形での復活を、絶対的に希望します。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))