企業のリアルタイムの伝言板Convoが今週、ちょっとした工夫で、読んだことの確認を自動化した。
企業ではよくあることだが、社員全員に何かを送る必要があるときは、それを誰が見て、誰がまだ見てないかを知る必要がある。全員が読むべきものを、全員が読んでくれたか? まだ読んでない人は誰々か?
「読んだ」というメールをもらうようにしてもよいが、大きな会社ではメールが使えないところにいる人もいる。署名帳を回す方法もあるが、少々めんどくさい。全員が見た/読んだことが分かるリストがほしいだけだから、これは簡単なコンプライアンスの問題だ。であるべきだ。
Convoの新しいツールは、それが容易にできる。伝言を書いて送るのは前と同じだが、それを実際に送る前に、“受け取った者は受け取りを確認してから見ること”*、というボックスにチェックを入れる。〔*: 下図では、Tap Acknowledge to view the post、Acknowledgeをタップしてからポストを見よ〕
伝言のメッセージが同僚のConvoのタイムラインにポップアップしたとき、タイトルを除くメッセージ本文は完全にぼやけている(下図)。意識的にそれを確認(acknowledge)すると、ぼやけはなくなる。そしてメッセージの送信者には、誰それが今読んだ、というアラートが行き、その人の名前は“まだ読んでない”のリストから“読んだ”のリストへ移動する。
ただしこれはセキュリティの機能ではないから、正式に確認せずにぼやけを消すこともできる。送った人が、相手の人のスマホの画面をいちいちチェックするなんて無理。目的は、会社の誰もがそれを見ないようにするというセキュリティではなくて、誰もが確実にそれを見て、自動的に生成されるリストにより、何かのコンプライアンス要求を満たすことだ。Convoのグループ機能を正しく使えば、メッセージはそれを見る必要のある人だけに行く。
この機能は今週初めに展開された。来月にはすべてのConvoネットワークで使えるようになるだろう。そのとき同社はその利用を、エンタープライズのレベルの顧客に限定したいだろうな。