Substackをめぐる果てしない議論は、全国的に有名なライターに集中しているように見えるが、このニュースレターのプラットフォームは新しいプログラムを通して、地元の(おそらく有名でない)ジャーナリストを支援すると発表した。
Substack Localは100万ドル(約1億1000万円)規模のプログラムで、地元のニュース出版物を作成する独立系ライターに資金を提供すると説明している。Substack Proプログラムと同様に、同社は最大10万ドル(約1100万円)の前払い金を提供するほか、メンターシップ、健康保険やデザインサービスへの「補助的なアクセス」も提供する。その代わり、Substackは年間サブスクリプション売上の85%を受け取る(その後は通常の10%に戻る)。
応募は4月29日までに締め切られ、審査員団によって選ばれた参加者たちはSubstackの出版物を持つ審査員であるInsightのZeynep Tufekci(ザイネップ・トゥフェクチ)氏、Culture StudyのAnne Helen Petersen(アン・ヘレン・ピーターセン)氏、Second Rough DraftのDick Tofel(ディック・トーフル)氏、The DispatchのマネージングエディターであるRachel Larimore(レイチェル・ラリモア)氏たちによって選出される。
Substackによると、このイニシアチブを通じてニュージーランドのStuffと提携し、国内サービスが行き届いていない地域をカバーする2つの新しい出版物をローンチするという。
Substackに懐疑的な人は、このようなプログラムはポジティブな宣伝をするための簡単な方法だというかもしれない(FacebookとGoogleもローカルニュースをサポートするプログラムを発表した)。Substackの場合、プラットフォームがトランスジェンダーの作家たちに大きな進歩をもたらしていると批判された後のことだ。ほんの数日前、同社はDaniel Lavery(ダニエル・レイブリー)氏を含むトランスジェンダーの作家たちと、有利な契約を結んだことを明らかにした。
動機が何であれ、多くの地方紙の閉鎖と苦境によってニュースの砂漠が作られ、より多くの地方ジャーナリズムが必要とされているのは事実だ。希望があるとすれば、それはデジタルに特化した新しい出版物や独立系ジャーナリストからもたらされる可能性が高いと思われる。
「これは助成金プログラムでもなければ、慈善事業を意図したものでもありません」と、Substackはブログ記事で述べている。「私たちの目標は、成長の余地を十分に与える独立したローカルニュースのための、効果的なビジネスモデルを育成することです」
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(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter)