動画制作・プロデュースのFIREBUGがANRIなどから4.2億円を資金調達

写真左からFIREBUG代表取締役CEO・宮﨑聡氏、代表取締役CCO・佐藤詳悟氏、社外取締役に就任した中川綾太郎氏

動画などのコンテンツ制作事業やアーティストのプロデュースなどを行うFIREBUGは4月10日、ANRIをはじめとする複数のVCや事業会社、エンジェル投資家を引受先として、総額4億2000万円の第三者割当増資による資金調達を行ったことを明らかにした。

同時に経営体制強化を目的として共同代表制へ移行したことも発表。新たにサイバーエージェントで執行役員などを務めていた宮﨑聡氏が代表取締役CEOに就任し、現代表の佐藤詳悟氏は代表取締役CCO(Chief Content Officer:最高コンテンツ責任者)となる。また、ペロリ創業者の中川綾太郎氏が社外取締役に就任する。

FIREBUGは2016年2月の設立。創業者の佐藤氏は吉本興業でマネージャー業を経験した後、2015年1月にクリエーターのエージェント会社であるQREATOR AGENTを立ち上げた。FIREBUGでは、2017年7月にRKB毎日放送およびエイベックス・ベンチャーズ、個人投資家などから、数億円規模の資金調達を実施。2018年4月にはAOI TYO Holdings、アカツキ、読売新聞東京本社から資金調達を行っている。

設立からしばらくは、テレビ番組やウェブ動画、イベントなどの企画やプロデュース、PRなどを事業としていたFIREBUG。2017年9月に新事業として、スマートフォン向け短尺縦型動画配信サービス「30(サーティー)」を開始し、企業向けの短尺動画制作なども行ってきた。現在は、スタートアップを中心とした企業向けにクリエイティブも含むマーケティング・PR支援や、アーティスト・クリエイターのプロデュース、TV、ネットも含めたコンテンツ制作事業を手がけている。

今回の資金調達と経営体制変更により、FIREBUGではマスメディアでの経験豊富な佐藤氏と、デジタル業界の広い知見を持つ宮﨑氏がタッグを組み、中川氏の協力も得ながら、さらに事業拡大を目指していくという。具体的には、新たに著名人やインフルエンサーを対象に、YouTubeを中心とした動画プラットフォームでのマネタイズをサポートするエージェント事業を開始する、といったことが想定されている。

同社では、今後もエンターテインメントスタートアップとして「テクノロジーを活用した新しいコンテンツフォーマットの創造」の実現に向け、尽力するとしている。

今回投資に参加した引受先の一覧は下記の通りだ。

ANRI
East Ventures
アカツキ
静岡放送
中京テレビ放送
北海道文化放送
ユナイテッド
加藤恭輔氏(メドレー執行役員)
佐藤裕介氏(ヘイ代表取締役社長)
高野秀敏氏(キープレイヤーズ代表取締役)
古川健介氏(アル代表取締役)
光本勇介氏(バンク代表取締役兼CEO)

投稿者:

TechCrunch Japan

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