台湾Gogoroの電動自転車Eeyo 1sが欧州市場初進出のフランスで発売、住友商事やパナソニックが出資

Gogoro(ゴゴロ)は10月15日、初の欧州マーケットとしてフランスで電動自転車Eeyo 1sの販売が始まったと発表した。別のモデルEeyo 1は今後数カ月以内にフランス、ベルギー、モナコ、ドイツ、スイス、オーストリア、チェコで発売される。

フランスではEeyo 1sはFnac、Darty、そしてパリではLes Cyclistes Branchésで購入可能だ。価格は付加価値税込みでEeyo 1sが4699ユーロ(約58万円)、Eeyo 1は4599ユーロ(約57万円)となる。

Eeyo自転車の重量は主なセールスポイントで、ほとんどの電動自転車の半分ほどだとGogoroは話す。Eeyo 1sは11.9キログラム、 Eeyo 1は12.4キログラムだ。どちらのモデルもフレームとフォークにカーボンファイバーを採用しているが、Eeyo 1sの方はシートポスト、ハンドルバー、リムもカーボンファイバーでできている一方、Eeyo 1ではそれらは合金製となっている。

台湾に拠点を置くGogoroはEeyoラインアップを5月に発売し、まず米国で展開した。電動自転車は同社にとって2つ目の車両だ。1つめは交換可能なバッテリーで走行する電動スクーターSmartScooterだ。Eeyo自転車の主要なテクノロジーはSmartWheelにある。モーターとバッテリー、センサー、それからスマートフォンアプリとペアリングできるスマート接続テクノロジーを内蔵している。

Eeyo立ち上げの際のインタビューでGogoroの共同創業者でCEOのHorace Luke(ホレイス・ルーク)氏は同社が2019年、つまり新型コロナウイルスパンデミック前にEeyo立ち上げの計画に着手したと述べた。電動自転車の販売は新型コロナ前は着実な伸びを見せていたが、パンデミックでさらに加速した。人々が公共交通機関を避け、家の周辺にとどまるようになったためだ。一部の都市では車の走行が部分的に禁止され、より多くの人が短い通勤や運動のために自転車に乗るようになった。

2011年に創業され、Temasek、住友商事、パナソニック、台湾の国家発展基金管理会、そしてGeneration(米国の元副大統領アル・ゴア氏が率いる持続可能なテックのための基金)から出資を受けているGogoroは電動スクーターでよく知られている。しかし世界中の都市で二酸化炭素排出を削減しようと、エネルギー効率のいい車両を他社にライセンス提供するターンキーソリューションにも取り組んでいる。

カテゴリー:モビリティ
タグ:電動自転車

画像クレジット:Gogoro

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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