日本の宇宙開発企業のispace(中国のiSpaceとは別会社)の子会社でルクセンブルクを拠点とするispace Europeは、欧州宇宙機関(ESA)が2024年〜2025年に実施する南極での水探査ミッションことPROSPECTに参加する。
PROSPECTは「Pprospecting」(展望)のクールな言い回しであるだけではない。これは「資源観測パッケージおよび探査、商業利用および輸送のための現地調査(Package for Resource Observation and in-Situ Prospecting for Exploration、Commercial exploitation and Transportation)」を意味する。具体的には、ロシアのRoscosmosによる月ミッションを利用し、ESAのペイロードを輸送するというものだ。ESAのペイロードは、常に太陽光の当たらない極にある月の水からなる氷を探すことになるだろう。
ispaceの貢献は、ミッションが取得したデータの計画、運用、解釈を支援するために選ばれた3人のメンバーを通じて、才能を証明するという形をとる。ispace Europeの宇宙・地球鉱山計画エンジニアのCalros Espejel氏は、探査の観点から現場での資源探査(将来の月ミッションにて現地の資源を利用することになる)の調査と任務とするミッションを率いる。
2010年に東京で設立されたispaceは、2018年に1億ドル以上の資金を調達しており、2020年と2021年にSpaceX(スペースX)のFalcon 9ロケットを利用した2つのミッションを予定している。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)