サンタのそりをロボット犬が引くようになった今日このごろ、夢でうなされそうな怖いロボットのアイデアは、まだほかにもあるだろうか? Elowanはどうだろう!
ElowanはMIT Media Labのプロジェクトで、要するにそれは、動きまわる室内植物だ。その植物が信号を送ると、彼(彼女?)を乗せている台車が光を見つけようとしてあっちこっち移動する。Harpreet Sareenが作ったそのロボットは、植物の電気化学的な反応の変化を感知して渇きを判断し、また、正しい置かれ方をしていないことも見つける。
Elowanは、自然の力をロボティクスが拡張する試みだ。Elowanのロボティクスのベースは、植物との共生的な結びつきであり、その動きは植物自身の生物電気化学的信号に制御され、植物のその言語がロボットの人工的な世界にインタフェイスしている。
これらの信号が、生長や呼吸、水分の吸収など、さまざまな生理的現象をトリガーする。今回の実験的なセットアップでは、電極を関心領域に挿入した(茎と土、葉と土)。そして弱い信号を増幅してロボットに送り、それぞれの方向への動きをトリガーした。
植物と人工的装置との、このような共生的相互作用は、さらなる外生的拡張により、栄養補給や、生長のフレームワーク、また新しい国防の仕組みにも応用できるだろう。
この植物はついに、血の匂いのする方向へ進むことを覚え、われわれを食べるだろうか? ありえることだ! ジュラシックパークのマルコム博士の言葉を借りれば、科学者たちは移動する室内植物を作ることに没頭していたので、動物の血を栄養とする植物のことはたまたま考えなかったのだ。でもぼくとしては、サイボーグの室内植物に支配される地球なら大歓迎だね。