現代自動車が荷物運搬用でドローンに取り付けられる小型の「ウォーキングカー」ロボットを発表

Hyundai Motor Group(ヒュンダイ、現代自動車グループ)が新しい「ウォーキングカー」ロボットで帰ってきた。このロボットは車輪で道を走り、足で立ち上がって険しい場所を進む。荷物を運ぶ設計で、小さくてドローンで運べるというのが今回のコンセプトだ。

このTIGERは、現代自動車グループのUMV(Ultimate Mobility Vehicle、究極のモビリティビークル)開発の拠点であるカリフォルニア州マウンテンビューのNew Horizons Studioから生まれた、初の「無人」UMVコンセプトだ。名前のTIGERは、Transforming Intelligent Ground Excursion Robot(変形するインテリジェント地上移動ロボット)の頭文字をとっている。同社は2019年にCESで車輪走行と四足歩行で人間を運ぶコンセプトカーのElevateを発表したが、TIGERはこれに続くものでElevateより小さい。

画像クレジット:スクリーンショット / Hyundai

コンセプトが実際の製品になるとは限らないが、New Horizons Studio責任者のJohn Suh(ジョン・スー)氏はTechCrunchに対し、TIGERを「できるだけ早く」実用化したいと述べ、おそらく5年ほどかかるだろうと補足した。

スー氏によれば、今後2年間は核心となる技術的な問題の解決に取り組んで基本設計を固める。2023年と2024年にはベータプロダクトの段階に到達して、最終的に市販する前の高度なテストを開始するという。

TIGERの現時点でのバージョンは、大型のElevateと同様のモジュラープラットフォームアーキテクチャに基づいている。このロボットには足と車輪で移動するシステム、360度の方向制御、荷物を積載するストレージベイ、そしてリモートで観測するためのさまざまなセンサーが搭載される。ドローンに取り付けられる設計で、目的地まで飛行している間にロボットを充電できる。

TIGERは地形に応じて2つのモードで移動する。複雑でない平坦な地形ではロボットの足が格納され4つの車輪で移動する。TIGERが動けなくなったり、小さな壁や盛り土、丸太といった障害物を前方に見つけたりすると立ち上がり、車輪をロックして歩き出す。

今回発表されたのは、実験用のX-1と呼ばれているTIGERの初のバージョンで、今後New Horizonsから別バージョンが登場すると思われる。今回のTIGERは、エンジニアリングデザインソフトウェア企業のAutodeskとコンセプトデザイン企業のSundberg-Ferarの協力で作られた。

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画像クレジット:スクリーンショット / Hyundai

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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