その年に人気を集めたアプリを毎年発表しているGoogle(グーグル)は12月1日、ベストオブ2020アワードを発表した。賞が贈られるゲーム、映画、本のアプリのリストだ。驚くことではないが、Google Playのユーザー、そしてエディターが選んだ最優秀アプリには2020年がストレスの多い年だったことが反映されている。睡眠アプリのLoóna(ルーナ)が米国の2020年「ベストアプリ」のタイトルを獲得した。その一方でGoogle PlayユーザーのみではストリーミングサービスのDisney+(ディズニープラス)を選出した。
Loónaは今年受賞するにふさわしいアプリだ。睡眠を改善するこのアプリは、日中から溜まって睡眠中に増幅するネガティブな感情にユーザーが対処するのをサポートする気分転換体験を約束する。不安やストレスが大きくなるにつれ、睡眠パターンやレム睡眠の調子が狂う、とLoónaは説明する。これに対処するために、Loónaは活動ベースのリラクゼーション、ストレスを除くのに役立つストーリーテリングとサウンドを組み合わせた毎晩の「sleepscapes(スリープスケープス)」を提供する。
ユーザーが目を閉じたり居眠りしたりする他の睡眠アプリや瞑想アプリと異なり、Loónaはスマホを使いながら人々を落ち着かせることを目的としている。Loónaはまた今年「soundscapes(サウンドスケープス)」という音楽プレイリストも導入した。
10月にLoónaは、サブスク利用者の毎日のアプリ(iOSでも利用できる)の平均使用時間が34分だと明らかにした。トライアルから有料サブスクへの平均コンバージョン率は52.5%だった。しかし今ではユーザー数は50万人に達し、ユーザーのこれまでのLoóna使用時間は3500万分を超える。バージョン2.0でLoónaは、現在ベッドタイムのリラックスに完全にフォーカスしているアプリから、より広範なムード管理アプリに変更する計画だ。ムード管理アプリとして睡眠や起床サイクルをサポートする。またパーソナライズされたコンテンツレコメンデーションも加えることにしている。
Loónaの他に、Google Playのエディターたちは、ミステリーを解き明かしながらの「探検すべき素晴らしい世界」をプレイヤーに提供しているとして無料のアクション・ロールプレイングゲームGenshin Impactを選んだ。miHoYoの初のオープンワールドゲームは単純なマジック、キャラクター切り替え、そして新しいキャラクターや武器、他の追加物を入手するためのガチャゲーム収益化の機能を搭載している。
しかしGoogle Playユーザーは今年のベストゲームにSpongeBob: Krusty Cook-Offを選んだ。
新型コロナウイルスによるロックダウンの恩恵を受けた別のアプリとしてはDisney+がある。ユーザーのベストアプリに選ばれた。このストリーミングサービスは、外出がままならなくなった家庭が子供を楽しませるのに役立った。加えて「The Mandalorian」といった新しいコンテンツにより大人の間でもヒットした。
賞を獲得したアプリの他に、Googleは特筆すべきいくつかのアプリを紹介した。Chris Hemsworth(クリス・ヘムズワース)氏のトレーニングアプリCentr、行動修正アプリIntellect、それからThe Gardens Between、Harry Potter: Puzzles & Spells、Sky: Children of the Lightといったゲームなどだ。
Play Storeはまた、ベスト競争ゲーム、ベストインディーズ、ベストピックアップ&プレイ、ベストゲームチェンジャーといった独自の賞をさまざまなゲームのサブジャンルに贈った。これらの賞を獲得したアプリはBrawlhalla、Bullet Echo、GWENT: The Witcher Card Game、Legends of Runeterra、The Seven Deadly Sins: Grand Cross、Cookies Must Die、GRIS、inbento、Maze Machina、Sky: Children of Light、Disney Frozen Adventures、DreamWorks Trolls Pop、EverMerge、Harry Potter: Puzzles & Spells、SpongeBob: Krusty Cook-Off、Fancade、Genshin Impact、Minimal Dungeon RPG、Ord.、The Gardens Betweenなどだ。
その他に人気だったアプリは、ベスト毎日のエッセンシャル、ベストパーソナル成長、ベスト隠された宝、ベストファン、ベスト永遠のアプリといったカテゴリーで受賞した。Calmaria、Grid Diary、The Pattern、Whisk、Zoom、Centr、Intellect、Jumprope: How-to Videos、Paired: Couples App、Speekoo、Cappuccino、Explorest、Loóna、Paperless Post、Tayasui Sketches、Bazaart、Disney+、Dolby On、Reface、Vita、GreenChoice、Medito、ShareTheMealなどだ。
2020年ベストの映画に選ばれたのは「Bill & Ted Face the Music」「Just Mercy」「Miss Juneteenth,」「Onward」「Parasite」など。ベストの本にはBarack Obama(バラク・オバマ)氏の「A Promised Land」、N.K. Jesmin(N.K. ジェスミン)氏の「The City We Became」、Tochi Onyebuchi(トチ・オンエブチ)氏の「Riot Baby」、Allie Brosh(アリー・ブロシュ)氏の「Solutions and Other Problems」、Alexis Daria(アレクシス・ダリア)氏の「You Had Me at Hola」などが選ばれた。
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(翻訳:Mizoguchi)