自動運転トラックのTuSimpleが米郵便公社のパイロット事業を受託

今年初めに企業価値10億ドルを達成してユニコーン入りを果たした自動運転トラックスタートアップのTuSimpleは、米郵便公社(USPS)に技術を証明する2週間のテストを行う。

TuSimpleは米国時間5月21日、USPSパイロット事業の契約を受託したと発表した。2週間行われるこのパイロット事業では、1000マイル超離れているフェニックスとダラスの流通センター間をUSPSのトレイラーを引っ張って5往復する。試験期間中、安全のためにエンジニアとドライバーがトラックに乗り込む。

TuSimpleは各回22時間の自動運転走行を実施することになっていて、ここにはアリゾナ、ニューメキシコ、テキサスの各州をまたぐ高速道路10、20、30号線での夜通し運転も含まれる。

TuSimpleにとってこのパイロット事業は重要なマイルストーンだ。というのも、同社がテキサス州で自社トラックを走らせるのは初めてだからだ。また、システムを米政府に認めてもらうチャンスでもある。

多くのロジスティックやAmazonなどの配送事業の企業がコスト抑制や安全・運用の改善のために自動運転テクノロジーの活用に関心を示している中で、USPSはそのうちの1社にすぎない。

2015年に設立され、カリフォルニア州サンディエゴとアリゾナ州ツーソンに事業拠点を構えるTuSimpleはアリゾナ州で毎日トラックを走らせている。同社はこのほどSina Corpが主導したシリーズDで9500万ドルを調達した。そしていま、展開する商業自動運転トラックを6月までに50台超に拡大しようと準備を進めている。

TuSimpleはNvidiaやZP Capitalが出資したラウンドも含めて、これまでに1億7800万ドルを調達している。中国最大のミニブログサイトWeiboを運営するSinaはTuSimpleの初期投資家の1社だ。

イメージクレジット: TuSimple

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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