英国拠点のスタートアップSpacebitがNASAの商業月探査機プログラムで2度目のペイロード輸送を獲得

英国を拠点とするロボットローバーのスタートアップであるSpacebit(スペースビット)が、月への2回目のペイロード輸送の権利を獲得した。NASAの商業向け月輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services、CLPS)プログラムの一環として、Intuitive Machinesが2021年に月面に送ることを計画している着陸船「Nova-C」に搭載されることになる。

Spacebitはすでに、2021年7月にVulcan Centaurロケットを使って月への打ち上げが予定されているAstrobotic Peregrine着陸機で月にペイロードを輸送する権利も持っている。これは、2021年10月に予定されているSpaceXのFalcon 9を使ったIntuitive Machinesの着陸機の打ち上げに続くものとなる。

同社の4本足歩行ローバーのASAGUMO(あさぐも)は、最初のCLPSミッションで飛行することになった。NASAは、最初のCLPSミッションを、アルテミス乗組員による月面ミッションに先立って、民間の貨物と一緒に実験やペイロードを月に届けるための商業的パートナーを調達するために立ち上げている。

今回発表された2回目のNova-C着陸機の打ち上げに向けて、SpacebitはNASAの小型科学モジュールを搭載する車輪付きローバーを準備している。この車輪付き探査車と歩行用探査車はどちらも、Artemis(アルテミス)計画を支援する目的で、月面で利用可能な資源の種類を評価に役立つように設計されている。

これによりSpacebitは、ミッションの主要な目的であるレゴリス(他の惑星の土壌に相当)の構成を評価する機会を何度も提供可能になる。また、ローバーのデザインを変えることで、どちらが任務に適しているかをよりよく評価できるようになる。4本脚のデザインは、歩行型ローバーが凹凸のある表面にも対応できるようにすることを目的としており、溶岩流のチューブなど自然のシェルターや将来の月の生息地創出に適した洞窟のようなエリアを探索することも可能だ。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpacebitNASAイギリス

画像クレジット:Intuitive Machines

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(翻訳:TechCrunch Japan)