AI搭載の不動産管理SaaS「管理ロイド」を開発・運営するTHIRDは8月5日、新株予約権付社債による3000万円の資金調達を7月30日に実施したと発表した。引受先は、野村不動産ホールディングスのCVCファンド「NREG イノベーション 1号投資事業有限責任組合」。また同社は2020年8月、双日商業開発、東急不動産ホールディングス、森トラスト、東京建物、阪急阪神不動産CVCファンドより資金調達済みで、これにより累計調達額は4億7000万円となった。
THIRDは、前回の資金調達以降、「AIによる自動検針」に限定した契約プランの導入、多言語化(日本語、英語、中国語、ベトナム語、インドネシア語)、電子押印への対応を実施。管理ロイドの機能拡充を通じて、不動産管理業界のDX推進に貢献してきたという。今回の資金調達では、引受先および不動産管理会社における管理ロイド導入拡大に資する人材採用などはじめ、管理ロイドに蓄積されたデータを活用した、修繕工事の自動見積査定機能の開発などに対し積極的な投資を行う。
管理ロイドは、ペーパーレスによる管理、AIによる画像解析でミス防止、各種報告書作成の自動化、不具合管理の自動化を提供するSaaS型ソフトウェア。2019年にリリースし。コロナ禍における不動産管理業務の抜本的な効率化、省人化、ペーパーレス化や現場情報の遠隔確認のニーズの高まりも追い風となり、2020年8月末時点では550社の不動産管理会社が利用しており、2021年7月末時点には1050社以上に利用社数が増加したという。
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