米国Amazonの最新の( 物理的 )ダッシュボタンは、お菓子のための「I’m Feeling Lucky」のようなものだ。
ボタンを押すと、「全国の職人によって作られた」少量のお菓子が、ランダムに詰め合わされた箱で届く。この箱の価格は18ドル(もちろん無料のプライム配送で2日で届く)で、必要なら何度でも注文することができる。
このプログラムはPrime Surprise Sweets(プライムお楽しみスイーツ)と呼ばれているが、どうやら先月の内に静かにローンチしていたようだ。現在はまだ招待専用モードだが、Amazonによればもし招待をリクエストすれば、数週間以内に利用できるようになるとのことだ。一般公開がいつになるのかを現在Amazonに問い合わせ中である。回答が戻されたときには記事を更新する予定だ。
さて箱の中には何が入っているのだろうか?ウェブサイト上にはいくつかのサンプルが掲載されているが、ほとんどの箱にはだいたい4種類のお菓子が入っているようだ。例えばアーモンドトフィー、カラメルブラッドオレンジチョコレートバー、そしてと「エスプレッソリッチなシアトルスタイルのポップコーン」などが目に止まる。
それぞれの箱には、職人たちの紹介と、彼らが作ったものに対する説明も入れられている。またAmazonによれば、注文のたびに異なる組み合わせのものを送ろうと努めているということである。ただし同時に2個注文すると、同じものが2つ届くそうだ。
従来はこうした詰め合わせは、ギフトとして使われていたものだと思うだろうが、興味深いことに、現在これらの箱をギフトとして送る手段は提供されていない。そうなっている理由は、その物流にあると思われる。1つのダッシュボタンは、品物を直接、あなたの家に配送するようにプログラムされているので、誰か他のひとの住所を入力するようなステップが存在していないのだ。
もちろん、1度あなたに届けて、それを手渡しすることもできるし(改めて送ることもできる)、しかしここでのAmazonの意図は、顧客に楽しいサプライズを与えることであって、ギフトを送る手伝いをしようというものではないようだ。
またAmazonが、全国の小企業との強い絆を開発するための方法として、これを見做している可能性もある。全体としてみればAmazonのマーケットプレイスは間違いなく、こうしたキャンディーのような高品質の職人の製品の恩恵を受けるものの、小企業にAmazonのような大規模な運営への参加を決意して貰うのは難しいこともある。
面白いことに、今回のプログラムで販売されるキャンディーの中には、それぞれのマーケットプレイスではまだ販売されていないものもある。その代わり、Amazonはそれぞれの職人のウェブサイト情報を提供するので、お望みなら直接購入を行うこともできる。これは、この先e-コマースの巨人のチャネルを使ってくれることを望みつつ、小企業に対してAmazonが提供するサービスである。
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(翻訳:Sako)