Appleは、「本格的健康・フィットネス専用プラットフォーム」を開発中であり、これはソフトウェアのマーケットプレイスであるAppStoreをモデルにした類似のサービスになるらしい、とReutersが報じた。Appleは、健康関係技術者やハードウェア専門家の雇用を進めているとも言われており、これは過去に他のメディアが伝えて以来継続しているトレンドだ。
最近雇ったのが、StartX Medのファウンダー、Divya Nagで、彼は健康医療テクノロジー(ソフトウェア、ハードウェアいずれも)を作ろうとする会社や起業家を育成、支援するためのスタートアップ・アクセラレーターを、スタンフォード大学と共に設立した人物だ。他にも、Masimo Corp.の最高医療責任者、Michael O’Reily、Vital Connectのバイオセンサー技術担当VP、Ravi Narasimhan、埋め込みセンサーの専門家、Nima Ferdosi、他数名を迎え入れている。
Appleの雇用攻勢は人物重視であり、必ずしもそれらの人々が所属していた会社の特定な技術にはよらないと言われている。目的は、健康追跡機能を持つと言われるiWatchの開発だが、より広範囲のヘルスプラットフォームの開発に関わるものとも考えられる。ライバルのSamsungをはじめとする他社も独自の医療健康プラットフォームを開発して、自社製品へのユーザー取り込みを狙っているが、概して中途半端に感じる。成熟した完成度の高いものを作る機会はまだ十分にある。そのために、ソフトウェア、ハードウェア両面で健康関連製品の開発に力を注ぐことは理にかなっている。
Nikeが、自社ソフトウェアとの統合を強化するためにAppleと提携し、ハードウェア開発を中止するという噂が広まっているが、これも広範なプラットフォームの推進を暗示している。健康向けAppStoreを分離する必要はなさそうにも思えるが、現時点でそのプロジェクトが現在のApp Storeにどこまで似たものになるのかどうかを判断するのは早すぎる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)