テク系VCのトップ企業の一つであるニューヨークのUnion Square Venturesの協同ファウンダFred Wilsonが、今日(米国時間5/5)のTechCrunch Disrupt NYCのステージに登場して、2020年にはAppleは今のような最大かつ最重要なテク企業ではなく、トップスリーにすら入っていないだろう、と語った。
彼の予言によると、2020年における三大テク企業は、GoogleとFacebook、そしてあと一つは“今は無名もしくはまだ存在していない企業だ”そうだ。
なぜか? Appleは、彼によると、“ハードウェアへの依存度が大きすぎる。クラウドが弱い。今のままでこれからも進化を続けることは、あまりにも難しい”。
“今後ハードウェアはますます、ブランド品ではなくジェネリックなコモディティ(commodity, 無印日用品)になっていく。今Appleがクラウドでやってることは、どれも良くない。彼らがデータやクラウドについて真剣に考えているとは、思えない”。
一方Twitterは、彼の考えでは、“4位か5位か6位か7位、2位3位は無理かもしれない”。
Appleの株価は過去12か月で31% も上がっているし、iPhoneやiPadの売上も好調だ。Wilsonの説は、これに真っ向から反している。
でもまた同時に、今ではスマートフォン市場でAndroidがiOSに大差をつけてトップだ。SamsungなどAndroid陣営の上位ハードウェアメーカーも、新規ユーザの獲得数ではAppleを抜こうとしている。
たった6年で彼の言うように形勢が逆転するとしたら、たしかに驚きだが、人気企業が急に没落する例は過去にもあった。そして結局盛り返せなかったYahooは、今年はついにFortune 500企業からも脱落、と予想されている。今年のリストの発表は6月だ。
今やどこへ行ってもワンパターンで言われるようになった言葉: “ソフトウェアが世界を食べ尽くす”も、もう一人のトップVC、Marc Andreessenの作だ。この言葉はこれから何年にもわたって、ますます真実味を増していくだろう。そしてハードウェアに関しては誰もが、単なるコモディティとしか思わなくなるのだ。
ステージで本誌TechCrunchのファウンダMichael Arrington(彼も今はVC)と対談したWilsonは、3位がどこになるかは分からないけど、“うちが筆頭投資家であってほしいね”、と言った。
〔余計な訳注: ちょっとドギツイことを言って、メディアに取り上げてもらうのが、このような談話での定石。〕
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))