Disrupt 2020のピッチバトル「Startup Battlefield」の審査員5人を紹介

TechCrunch Disruptにおいて、Startup Battlefield(スタートアップバトルフィールド)はイベントの中心的存在であり、このシグネチャープログラムのハイライトだ。

我々がこれを真剣に扱うのには理由がある。過去何年にもわたり、Startup Battlefieldコンペは、何十という新しいスタートアップの立ち上げに貢献してきた。Cloudflare、Dropbox、Vurb、Mint、GetAround、Fitbit、Yammerなど、後に現状を大きく変えるブランドへと成長したスタートアップも多い。合計すると、Battlefieldの参加者は投資家から90億ドル(約9550億円)を調達し、115のイグジットを達成しているのだ。

今年の応募数は1000近く。そのうちステージに上ることができるのは20社のみである。我々は正しい選考を行うつもりだが、しかし競争は今までになく熾烈である。そのため、審査員の構成を適切なものにすることが重要だ。今年の勝者となるスタートアップの決定に、これらの投資家の専門知識、質問、洞察が重要な役割を果たす。

9月のコンペに参加してもらうこととなった、我々が今から非常に楽しみにしている5人の投資家に注目していただきたい。その5人とは、Ade Ajao(アデ・アジャオ)氏、Maryanna Saenko(マリアナ・サエンコ)氏、Charles Hudson(チャールス・ハドソン)氏、Ulili Onovakpuri(ウリリ・オノバクプリ)氏、Melissa Bradley(メリッサ・ブラッドレー)氏である。

アジャオ氏は投資する側、そして投資される側の両方の経験を持っている。彼はサンフランシスコに拠点を置く初期ベンチャー、Base10 Venturesの共同創設者兼代表取締役である。しかし、3年前にBase10 Venturesを立ち上げる前は、HRの大手Workdayで事業部長を数年務めた他、ラテンアメリカで最大の配車サービスの1つCabify、データおよび分析プラットフォーム Identifed、そして後にTelefonicaが買収したスペインのソーシャルネットワーキングプラットフォーム、Tuentiなど、3つの著名な企業を共同で設立した。

2018年後半に初期段階のベンチャー企業、Future Ventureを共同で創設したサエンコ氏もアジャオ氏同様に様々な経験を積んでいる。現在ロボティクス、量子コンピューティング、バイオテクノロジー、航空宇宙、食品の未来に注力しているが、サエンコ氏はKhosla Ventures、DFJ、Airbus Venturesの元投資家で、Airbusでは同社の「将来にむけた航空宇宙への取り組み」に合わせた一連のベンチャー投資を指揮した。 Airbusで投資業務に就く前は、サエンコ氏はLux Researchのコンサルタント、Cabot Corporationのリサーチエンジニアであった。

ハドソン氏は、サンフランシスコを拠点とするベンチャー企業Precursor Venturesの創設者兼マネージングパートナーである。Precursor Venturesはさまざまな種類のソフトウェアおよびハードウェア企業の中から、同社が好ましいと感じる理念を持つ企業に対し最初の機関投資家向けラウンドをリードすることにより、そのブランドを構築した。Precursorを立ち上げる前は、ハドソン氏はBionic Pandaと呼ばれるモバイルゲームスタジオを共同で設立し、キャリアの早い段階でGoogleを含むさまざまな企業のビジネス開発に携わった後、Uncork Capital(元SoftTechVC)でパートナーを8年務めた。

「ウリリ」ことウリリダイアコジェン・オノバクプリ氏は、カリフォルニア州オークランドのKapor Capitalのパートナーであり、現在は特にデジタルヘルス、医療技術関連のスタートアップに注力している。オノバクプリ氏は自身を誇り高きUCバークレーの卒業生(デューク大学からMBAを取得)と称している。彼女は以前、Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏、Bill Gates(ビル・ゲイツ)氏、Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏などと提携しているグローバルアクセラレータプログラムおよびベンチャー企業であるVillage Capitalでグローバルプログラムのディレクターを務めた経験を持つ。 また、世界の最も未開発な地域における医療へのアクセスを改善することを目的としたLifeKitと呼ばれるスタートアップを立ち上げ3年間運営した経験がある。

最後になるが、ブラッドレー氏はワシントンDCに拠点を置くオンラインプラットフォームUreekaの共同創設者である。中小企業はこのプラットフォームで専門的なトレーニングとコーチングを受けることができる。ブラッドレー氏は、ワシントンDCに拠点を置くアクセラレーター、1863 Venturesで約2年間マネージングディレクターを務めた後、同プラットフォームを立ち上げた。またブラッドレー氏は過去にSidecar Social Financeと呼ばれる社会に影響を与えることを目的としたエージェンシーを共同で創設したほか、多様なビジネスの規模拡大を支援するビジネス開発プログラムであるProject 500のマネージングディレクターやジョージタウン大学マクドノー経営大学院の非常勤教授を務めた経験を持つ。

応募者から既に届いている内容を見る限り、今年のBattlefieldには特に魅力的な創設チームとピッチが揃っているようだ。審査員は大変苦労することと思うが、彼らのイベントへの参加に感謝したい。

みなさんには必見の同イベントにぜひご参加いただきたい。今年、Disrupt 2020は米国時間9月14日から18日まですべてバーチャルな形で開催される。Disrupt Digital Pro PassまたはDigital Startup Alley Exhibitor Packageを購入し、Startup Battlefieldコンペの最前列の席を入手することをお薦めする。

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(翻訳:Dragonfly)

投稿者:

TechCrunch Japan

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