米国時間7月8日、Facebook(フェイスブック)は同社の巨大ソーシャルネットワークで展開している虚偽情報キャンペーンの最新情報を報告したが、そこにはいくつかの驚きがあった。Facebookは同レポートで、トランプ氏の側近で元選挙参謀のRoger Stone(ロジャー・ストーン)氏が、2016年大統領選で「不正」な行動と偽アカウントの組織化があったとして、関連するアカウントのネットワークを削除したことを発表した。その後Facebookは、同氏の個人アカウントもFacbookとInstagram(インスタグラム)から削除した。
来週収監される予定のストーン氏に関わるアカウント群は、主に2015~2017年にかけて、フロリダの政治、ウィキリークスによるハックされた民主党全国委員会のメール公開、2016年の選挙戦、および同氏自身について「彼の政治的洞察力を称賛し、刑事責任を擁護する」などさまざまな記事を投稿した。Facebookは、同氏および彼に近い人物につながる54件のFacebookアカウントと50件のFacebookページ、および4件のInstagramアカウントを削除した。同氏のネットワークはTwitterとYouTubeでも関連アカウントを使っている。
ソーシャル分析のGraphikaは、最近発見されたこのキャンペーンに関する調査レポートでこの問題をかなり深く掘り下げている。彼らは、Robert Mueller(ロバート・ムラー)特別検察官の捜査にともなって新たに発行された令状に関連してキャンペーンを見つけた。
Facebookは、削除したページの中にはProud Boysへのリンクが置かれていたものもあったことを指摘した。この過激派グループは長期間にわたってFacebookで人集めをしてグループを拡大したことで、 2018年に排除された。Facebookは、復帰を目論むProud Boysメンバーの不審な行動を調べ始め、4月に捜査令状が明るみに出た後、大規模なネットワークを見つけ出した。
昨年11月にストーン氏は、議会における虚偽の発言、議会の妨害、証人買収など7件の重罪(Politico記事)で有罪判決を受けた。トランプ大統領は長年の盟友へを赦免する計画(CNBC記事)を示唆した。トランプ政権のバー司法長官は今年、おそらくトランプ氏との密接な関係を踏まえ、ストーン氏の罪を軽減しようと極めて異例な介入(NBC News記事)を行い、激しく非難された。
Facebookを操ろうとした著名政治家はストーン氏だけではない。ブラジルの偽アカウントネットワークを捜査していたFacebookは、ブラジル大統領であるJair Bolsonaro(ジャイル・ボルソナロ)氏とその息子たちの事務所に結び付けられたアカウント群を発見した。彼らはフェイクニュースを運営していた疑い(The Gardian記事)で捜査を受けていた。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )