Facebookアナリティクスが自動インサイトとカスタムダッシュボードでよりスマートになる

FacebookのパートナーシップVPを務めるIme Archibingは、本日開催したF8のキーノートでFacebook Analytics、Facebook Login、Account Kitのアップデートを発表した。Analyticsは大幅にカスタマイズできるようになり、機械学習を実装する。LoginとAccout Kitは情報のアクセサビリティと透明性が増した。

Facebookのプラットフォームを使ってサービスをグロースさせたい企業に対して提供しているのがFacebook analyticsだ。本日のアップデートでは重要な指標をモニタリングするのを簡単し、個々の数値から得られるインサイトの価値を高めるという。新たなカスタムダッシュボードでは、1つの画面に重要な指標を全て表示し、ユーザーにとって最も大事な情報を一番目立つところに配置するよう変更した。

そして、データをより深く分析するため、Facebookはアナリティクスプラットフォームに機械学習を実装する。これにより、エンゲージメントや購入行動をさらに細かくモニタリングすることができるようになる。このツールでトレンドを見つけ、ユーザーに対しそれらに評価を付けて提示する。

また、Facebookはソーシャルで起きたこととブランドのウェブサイト、そして物理店舗で起きたことの間にある隔たりを埋めようとしている。企業はFacebookページの情報と自社ウェブサイトで発生した購入履歴とを連携できるようにした。オムニチャンネルのアナリティクス機能では、オフラインでのコンバージョンにも対応する。企業がカスタマーをチャンネルごとに整理するのを助けるため、Facebookはよりカスタマのオーディエンスのグループ分け機能やより詳細なユーザーの細分化機能をベータ版で提供する。

Facebook Analytics内から、Account Kitのトラフィックをモニタリングすることも可能だ。このツールは、ユーザーが他のアプリやサービスにパスワードなしでログインするための機能だ。今回のアップデートでブランドはAccout Kitのログインインターフェイスの色や背景画像を変更できるようになった。

また、Account Kitの利便性を高めるため、Facebookは新たに19地域で音声通話にも対応した。これにより、ユーザーはSMS以外での認証が可能になる。これに該当するユーザーは新たなウェブSDKにより、通信環境が乏しい地域でも、速やかなログインができるようになる。もう1つ、どの企業もアカウント復活のために、従来の面倒なパスワードリセットプロセスの代わりにFacebookを利用できるようになった。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

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TechCrunch Japan

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