Pixel 4aの発表のわずか数日後にGoogle(グーグル)は、Pixel 4とPixel 4 XLの販売をひっそり終了していたことがわかった。この情報は最初にThe Vergeが報じたものだが、同社のスマートフォンのフラグシップモデルの販売期間としては異例に短いものとなった。これまでの2モデルでは18カ月あった販売期間がPixel 4の場合はおよそ半分の9カ月に縮められてしまった。
同社はすでにPixel 5が近々発表されると予告している。来週にも発売されるPixel 4aに関するリリースで、Pixelシリーズは5Gをサポートすることを発表したが、ここでPixel 5にも言及されている。
TechCrunchの取材に対して同社は「Googleストアでは在庫がなくなったためPixel 4、4XLの販売を終了した。このモデルを購入したい場合、グーグルのパートナー企業から在庫がある限り購入できる。Pixel 4は他のPixeと同様、Googleストアに登場して以降、最低3年間ソフトウェアとセキュリティのアップデートを受けることができる」と回答した。
Pixel 4はカメラの能力を中心として全体的として優れたデバイスだと評価されている。しかしこの製品はバッテリーの持ちの悪さという重大な問題を抱えていた。同社はこの問題に取り組み、近く発売されるPixel 4aでは対処されている。Pixel 4aは低価格デバイスでありながら非常に優れたカメラを装備しており、ある意味Pixel 4の存在価値を低下させていた。しかし大型ディスプレイのPixel 4 XLを欠くのは同社にとってシリーズに穴が開くことになる。
スマートフォン事業においてはグーグルはある種のアイデンティティの危機に直面しているようだ。最近のトップ人事は同社がスマートフォンで新しい方向を模索していることを示しているらしい。同社のスマートフォンはこれまでも長く浮き沈みを繰り返してきた。スマートフォンはすでに飽和している市場であり、同社がここでシェアを得るためにはAndroid製品として独自性を確立しなければならないという困難が伴う。
Pixel 5が同社の新しいスマートフォン戦略に基づく最初の製品になるかどうかはまだわかっていない。
【Japan編集部追記】8月7日現在、日本のGoogleストアではPixel4、4XLの在庫はある。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)