今日(米国時間10/08)HPは、わかりきったことを発言し、パーソナルコンピューティングの世界、および他のテクノロジー業界分野に漂うモヤモヤを多少解消した。HP曰く、今やMicrosoftはビジネス上のライバルである。もちろん、みんな知っていた。
HPは、ソフトウェアとサービスとハードウェアを売っている。Microsoftも同じだ。HPのCEO Meg Whitmanの決定的な発言を引用しておく。「現在[HPの]パートナーであるIntelやMicrosoftは、パートナーから全面的ライバルに変わりつつある」。もはやMicrosoftは、パートナーや企業顧客や消費者にソフトウェアを売ることに、満足もしていないし金を生むこともできない。同社がサービスやデバイスに参入することによって、パートナー企業たちはそのステータスを維持しつつ、「敵」という新たな関係をもった。
一企業として、Microsoftは声を大にして、HPをはじめとするOEMパートナーをいかに愛しているかを訴える。しかし、会話がSurfaceタブレットは(彼らの目から見て)一流であるという話題に転じると、トーンは一変する。Microsoftのチームとつき合っていると、同社従業員の間で大々的にSurfaceの利用が増え、かつて隆盛を極めたThinkPadを急追していることがわかる。
Microsoftは、今もパートナーにコミットしていることをとうとうと話さなくてはならない ― ひとつには他に選択肢がないという単純な事実による。SurfaceだけではPC市場になり得ない。しかし一方で、何十億ドルも投資した自社製競合製品によってパートナーを直接攻撃しながら、一切矛盾なくメッセージを発することもできない。
つまりこれは、Microsoftによるぎこちない笑顔と建前の発言である。HPはもっと遠慮を捨てるべきだ。その33万人の強力な人員は、約束された複数年の転換プロセスの中にいる。概して現在の時価総額に疑問を持っている投資家たちに、透明性を示さないわけにはいかない。
Business Insiderによると、HPは今マルチOS戦略を検討しているという。この前まではWindows 8一辺倒だった。関係は変わり、市場は移りゆくものだ。HPは今世紀に90年代の生活をすることはできないし、それはMicrosoftも同じだ。両者の間係も変わりつつある。
Top Image Credit: Meg Whitman for Governor
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(翻訳:Nob Takahashi)