JAXA認定スタートアップ「天地人」が宇宙ビッグデータを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」体験版を提供開始

JAXA認定スタートアップ「天地人」が宇宙ビッグデータを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」の無料体験版を提供開始

JAXA認定の宇宙領域スタートアップ天地人は10月11日、宇宙ビッグデータを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」の無料体験版「天地人コンパス Demo」の提供開始を発表した。宇宙ビッグデータを実際の事業に応用する体験ができる。

天地人コンパスは、宇宙から土地を評価するサービス。衛星写真だけでなく、降水量などの気象情報、3D地形情報、地表面温度などの地球観測衛星からのデータを活用して、土地の解析、可視化、データ提供を総合的に行うというものだ。世界中あらゆる場所のデータを取得でき、利用者が持っているデータを組み合わせた複合的な分析も可能。農業や都市開発など様々な用途に対応でき、宇宙から稲の栽培環境をモニタリングする「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトや、キャンプ場の候補地探し、複数の土地の類似性を気象の観点から評価するプロジェクトなどに使われている。

「天地人コンパス Demo」では以下の機能が体験できる。

  • ピンポイント評価機能:地上データでは観測が難しい場所について、土地の状況・環境を過去からさかのぼり評価し、適地の探索や、未来のリスクを可視化する。サンプルエリア内と特定の期間に限り、任意の場所の気象の遷移や土地の情報を閲覧できる

  • 広域土地評価機能:ビジネスや農業に最適な場所探しや、災害や自然環境変化を分析できる。分析の元となる地図情報を重ね合わせることも可能。分析例として、農作物の高温障害リスクの分析、仮想の米の品種(天地人米)を栽培条件を仮設定し地表面温度と土壌から生産適性度をスコア化するといったものがある

「天地人コンパス Demo」サービス詳細

  • 料金:無料
  • 提供開始日:2021年10月11日
  • 対応ブラウザー:Google Chromeを推奨、PCのみ対応

評価が行えるサンプルエリアは、日本の都市部、山間部、平野部に限定される。特設サイトからアクセスすれば無料で利用できる。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。