LyftのQ2決算は売上61%減も株価は微高

米国時間8月12日の取引終了後、Lyft(リフト)は第2四半期の決算(Lyftリリース)を報告した。米国のライドシェアサービス大手の実績は、新型コロナウイルの拡大が人々の生活、旅行、仕事に与えた衝撃によって、どれほど経済が変化したかを如実に示した。

先週発表されたUber(ウーバー)の業績は、Lyftの結果を予感させた。要するに、ライドシェアサービスの急激な下降だ。

Lyftは第2四半期の決算で、売上3億3930万ドル(約362億円)、1株あたり損失1.41ドルを記録した。アナリストの予測は売上3億3677万ドル(約369億円)、1株あたり損失0.99ドルだった。Yahoo! Finance平均による。時間外取引で同社株は4%以上値を上げた。

前年同期と比べて、Lyftの四半期は散々だった。売上は8億6730万ドル(約925億円)から61%ダウンで、調整後純損失2億6580万ドル(約283億円)は1年前の1億9730万ドル(約210億円)から悪化した。調整後EBITDAは2019年Q2の損失2億410万ドル(約217億円)から、今四半期は2億8030万ドル(約299億円)へと損失を増やした。

注目すべきことに、LyftのGAAP純損失は前年同期から改善している。ただしこのところの四半期で同社は他の利益指標を強調していた。

なぜLyft株は時間外取引で高値をつけたのか?それはLyftの四半期が失敗だったことを投資家が知っていたからだ。彼らが見ているのは原点への回帰と各期末にどれだけの現金を会社が持っているかについての発言だ。Lyftは両方の質問に答え、「Q2末の非拘束現金、現金相当物、および短期投資は28億ドル(約2988億円)」であり、「7月の月間ライドシェア利用は4月の78%増」だったと話した。

最後に決算報告を見て注目した点を以下に挙げる。

  • レイオフは高くつく:Lyftによると、2020年第2四半期の人員再編成には、退職手当および関連する従業員福祉手当3210万ドル(約34億円)の費用がかかった。
  • 実際はそうでもない: 同じ段落の後半でLyftは、未確定報酬のために計上されていた株式型報酬の戻入に関わる株式型報酬の利益が4980万ドル(約53億円)あり、四半期の再組織化に関わる費用は差し引き1450万ドル(約15億円)の利益になったと語った。
  • 借り入れは悪いとは限らない :2020年6月30日時点でLyftには長期借入金の純流動部分6億2340万ドル(約665億円)がある。同社は今年、最低水準の金利で大量の借入によって資金を調達(Lyftプレスリリース)し、同四半期の事業に余裕をもたらした。

TechCrunchでは今後も同社の株価に注目するとともに、ライドシェア利用数も分析していく。

画像クレジット:Mat Hayward / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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