Microsoftが今日(米国時間9/26)、2014年の前半における、各国政府から来た、ユーザデータとアカウント情報のリクエストに関するデータを開示した。リクエストの総数と対象アカウントの数は、2103年の後半とほぼ同じだ。
すなわち今年の1月から6月までMicrosoftには、58676のアカウントに関連する34494件の情報リクエストがあった。その前の6か月では、アカウント58676に関する35083件のリクエストだった。リクエストが多かった上位の国は、合衆国、ドイツ、フランス、トルコだった。
Microsoftのデータ供与数は減っている:
法の執行に関わるリクエストのうち、顧客のコンテンツデータの開示に至ったのは3%未満であり、一方、リクエストの約75%が“ノンコンテンツ”のデータの開示に至った。これらに対し、22%は法を根拠として、あるいはデータが見つからないために、開示の拒絶に至った。その前の6か月では、拒絶の率は18%だった。
また、FISAに基づく開示命令は、その種別により、最少はゼロ件、最多は999件だった。これらに関わるアカウントの数は、最少が18000、最多が18999だった。
もちろん上記のデータは、各国の政府が当人の許可なく勝手に取り出しているデータ取得行為の、氷山の一角にすぎない。過去一年半にわたり、われわれ地球市民は、政府の過剰なデータ収集に関して多くを知った。それは主に、元NSAの契約職員Edward Snowdenによるリークがきっかけであり、その後、一般公民からだけでなく、政府機関の一部からも改革を求める声が上がった。
テクノロジ企業がこのような情報を開示するのも、たいへんな努力だろうとは思うが、それで十分ではない。
Microsoftは政府に、海外ユーザのデータを自国民のそれと同じように求めるな、と抗議している。しかしまだ同社は、法廷で勝っていない。もちろん、今後も抗議し続けるだろうが。
なお、年2回開示されるこれらのデータは、正規のチャネルからのリクエストのみであり、NSAのMUSCULARのような、個々の特別事業による情報収集は含まれていない。そういう意味でも、この開示には限界がある。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))