Shopifyは実在小売店舗向けに提供しているハードウェアのラインアップを拡充する。
同社はオンラインストアプラットフォームでよく知られているが、実在店舗向けの販売時点情報管理ソフトウェアも提供していて、数年前にクレジットカードリーダーを立ち上げた。そして今回の新ハードウェアには、デザインを一新したTap & Chip Readerと、Dock and Retail Standが含まれ、Shopifyはオフライン店舗向けのより包括的なソリューションをつくった。
プロダクト責任者Craig Miller氏が語ったところによると、Shopifyは業界全体で見られるトレンドをとらえている。このトレンドとは、オンライン小売が転換期を迎え、事業を拡大するための次なるステップはオフラインストアを設置することだと認識することだ。Miller氏は例として寝具や家庭装飾の会社Parachuteを挙げた。Miller氏と彼のチームはParachuteのニューヨーク市にある店舗でハードウェアのデモンストレーションを行なっている。
Shopifyの最大の強みは小売のオンラインとオフラインの事業をつなぐことができること、中でも在庫を1カ所で追跡できたり、客がオンラインで注文した品を店舗でピックアップしたりできることだ、とMiller氏は指摘する。
「消費者の期待はとどまることがない」とMiller氏は語る。そしてこうした種の対応は大きな店舗では可能かもしれない。しかし小規模の小売はそうした企業向けのものにアクセスを持たない。我々はそれらをすべて行えるパッケージをつくることができた」。
ハードウェアそのものについてもう少し紹介しよう。Standではタブレット端末の取り付け、そして充電もできる。また、精算のために回転させて客の方に向けることもできる。一方、Tap & Chip Readerは他の新ハードウェアラインアップと一緒に使えるようデザインが一新され、Dockに取り付けて充電することができるようになっている。
これらハードウェアは精算カウンターの上に置いたり、あるいは店内あちこちで使ったりすることができる。
こうしたハードウェアの使用感はSquareやカードリーダーでの支払いに似ている、と買い物客は感じるかもしれない。Miller氏はSquareについて特に言及しなかったが、この手のプロダクトをつくるのはShopifyが初めてではない、と認識している。
「最初に市場投入したところが必ずしも勝者になるわけではないと、我々は信じている」とMiller氏は語った。「企業として我々は、精算カウンターまわりでさらにニーズがないかどうかなど、いくつかの仮定に挑むため、基本的にマーケットが何を探し求めているか理解するのに時間を費やしたいと考えている」。
新ハードウェアは個別に、あるいは組み合わさった小売キット(229ドル)として販売されている。
イメージクレジット: Shopify
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(翻訳:Mizoguchi)