今日(米国時間5/9)は上場IT企業にとって良い日ではないようだ。非GAAP売上、非GAAP利益ともに予測を上回ったにもかかわらず、Teslaは時間外取引で5%前後の低値となっている。
同社の決算報告によると、非GAAP売上は7.13億ドル、1株当たり非GAAP利益は0.12ドルだった。いずれの数字もウォール街予測、非GAAP売上6.99億ドルおよび1株当たり非GAAP利益0.10ドルを上回った(Teslaの株主宛文書には、「非GAAP」という表現がが44回言及されている。もちろん同社はGAAP数値も公表しているが、私はこれを調整後データのユーモラスな対外的利用法だと思っている)。
GAAPベースではどうだったのか? かなり違う。同社の第1四半期売上は6.2054億ドルで、2013年第4四半期の6.1522億ドル(GAAP)から端数程度の上昇だった。
Teslaは同四半期に、GAAPベースでは4980万ドル、1株当たり0.40ドルの損失を出した。
Teslaは第1四半期に6457台のModel Sを出荷し、7535台を生産した。同社は、Model Sの販売台数3万5500台という指針を変更していない。
なぜ株価は下がったのか。これはあまりはっきりしていないが、投資家は同社が20億ドルの転換社債を発行したことを、将来の希薄化を恐れて嫌った可能性がある。加えてGAAP損失と下げ相場があれば十分だろう。
同社のGAAPと非GAAPの数字を突き合わせたい? 見てみよう。
Teslaの財務データの扱いに対する批判は多い。また、2012年にTeslaは、同社の「財務報告」に関する「内部統制に重大な欠陥がある」ことを認めている。これはあまり耳にしたい話ではない。Grouponが上場したての頃も似たような状況だった。「重大な欠陥」というのは、物事がまともに進んでいない時に使われる容赦ない言い回しだ。
私は同社のGAAP売上といかにその数字が早く上昇するかを、他の数字と共にウォッチすることにする。しかしその急成長ぶりから、市場はTeslaが非GAAP売上を前面に出すこととを、他社が1株当たり非GAAP利益を使うのと同様に認めるつもりのようだ。
そしてBusinessInsiderが指摘するように、Tesla株はまだ年初より30%高値だ。
【訳注:GAAP(Generally Accepted Accounting Principles)、ギャップ。一般に認められた会計原則のこと。非GAAPはこれに準拠しない数値だが、GAAPより会社の実態を表しているとされることもある】
IMAGE BY FLICKR USER EDSEL LITTLE UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED)
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)