Twitterは米国時間10月9日に、米国の現代史で最も論争的で不確実、かつ結果の影響が大きいと思われる選挙に同社がソーシャルネットワークとして対応していくために行う一連の変更を発表した。
最も注目すべきと思われる変更でツイッターは、自分のコメントを付けずに行われるリツイートを防止する新たな工夫を試みる。すなわち10月20日に行われるグローバルな変更により、ツイッターは何かをリツイートしようとするユーザー全員に、引用ツイートをシェアするよう勧める。この変更は選挙の週の終わりまで続けられ、その後のツイッターの判断でさらに延長されることもある。
一部のユーザーは10月9日からウェブ上のツイッターでこの変更を目にしているかもしれないが、「単純にリツイートしたいだけの人にとっては迷惑かもしれないが、これによって誰もがツイートを増幅する動機を考えるようになるだけでなく、会話に自分の考えや反応、視点を加えやすくなるだろう」と同社はサービスの変更について述べている。
ツイッターは最近の数カ月で、一部ユーザーが異論を唱えそうな変更を試してきた。例えば2020年9月に同社は、ユーザーにリツイートする前にあるリンクをクリックさせる機能をテストすると発表している。それは、何よりもエンゲージメントを優先することによって強力に拡大してきたソーシャルプラットフォームに対する、私たちの見方を変えるほどの、大きな変更だ。
同社はまた、選挙結果に対するポリシーを明らかにし、大統領候補者は「選挙の結果が正式に発表される前に自分の勝利を主張してはならない」とした。ツイッターは州の選挙管理官や、少なくとも2つの全国的ニュースソースの結果予想から、公式の結果を判断する。
それらの勝手な勝利宣言をツイッターは削除するとはしていないが、確定前の勝利宣言に「誤解を招く情報」というラベルを付け、ツイッターの客観的な選挙情報のハブをユーザーに示す。同社の計画では「選挙妨害を目的とする、選挙の過程や選挙結果に関する」ツイートおよび暴力を教唆するツイートはすべて削除することになっている。
来週からツイッターは、同社が「誤解を招く情報」というラベルを付けたツイートに対する新たな制約を導入し、ポップアッププロンプト上のリンクで、そのツイートを見たユーザーを信頼度の高い情報に誘導する。ツイッターはそのラベルを、COVID-19、選挙と投票、そして操作されたメディアを含むあらゆるツイートに適用する。ディープフェイクや誤解を招くように編集されたビデオは後者に該当する。
「誤解を招く情報」というラベルを付けられたツイートが、米国の政治家や候補者、選挙事務所などからのものであれば、ツイッターのさらなる措置としてそのツイートを見たユーザーは警告をタップしなければならない。ラベルを付けられたツイートはいずれも「いいね」「通常のリツイート」「リプライ」ができない。
以上の新しい措置は、10万以上のフォロワーのいるユーザーのラベル付きツイートや、バイラルに膨れ上がっているツイートにも適用される。「これによって誤解を招く情報が人の目に触れる機会がさらに減り、そのようなツイートを増幅しようとするユーザーに再考をうながせるようになると期待している」とツイッターは発表している。
ツイッターはまた、フォローしてないアカウントからのツイートが多くの人に届くスピードを「遅くする」ために、タイムラインのレコメンデーション機能をオフにする。同社はこの措置を「さらに思慮深く明示的な増幅を促すための価値のある犠牲」と呼んでいる。さらに誤解を招く情報の拡散を遅らせるために、追加の文脈をともなうトレンドコンテンツのみを「for you」のレコメンデーションタブに表示することを許可するとしている。
ツイッターはこれらの変更が、米国の選挙を護る重要な役目を果たすと考えており、監視要員を増やし、選挙当日の夜、公式な結果が出るまでの不確実な間、悪質なツイートなどに対して即応態勢で臨むとしている。
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クレジット:Twitter、米国大統領選挙
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)