New York Timesの人気コラムニスト、ニック・ビルトンのHatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal(Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語)はTwitterの誕生をドラマチックに描いたノンフィクションだが、そのテレビ・ドラマ化権のオプションをLionsgateが取得したという。製作にあたってはビルトン自身がプロデューサーとして参加し、脚本も執筆する。
10月に聞いた情報ではハリウッドのスタジオが映画化に興味を示しているということだったが、劇場映画ではなくテレビでシリーズ化されることになったようだ。波瀾万丈のTwitterを歴史を考えると、多数のエピソードを扱えるテレビ・シリーズの方が向いているかもしれない。
Lionsgateは「ハンガー・ゲーム」、や 「トワイライト〜初恋〜」(こちらは製作会社Summit Entertainmentを買収したため)などのヒット作で知られる。Allison Shearmurが製作総指揮。
「『ソーシャル・ネットワーク』は映画として完璧な作品だったが、われわれのシリーズはこれとはまったく違うものになる。もっと長期的な視点に立ち、世界の人々のコミュニケーションのあり方を変えた会社を創業した人々の人生がどのように変わっていった、その葛藤や犠牲などをじっくり描く」とShearmurは語った。
「登場人物の複雑な性格、巨大な賭金をめぐる権力争い、友情と裏切り、等々ニックの本にはドラマチックな要素が満載だ」とLionsgate TelevisionGroupのKevin Beggs会長は述べた。
TechCrunchでもTwitterがFacebookの買収を蹴った3つの理由、ジャック・ドーシーの沈黙の取締役会長の役割など何度かビルトンの本を取り上げている。われわれの書評記事にはもっと詳しい内容紹介がある。
われわれはこの本を読んだ後、登場人物に感想を尋ねて回った。すると事実関係や人物の性格付けではところどころに異議があるものの、全体としては正確な描写だというのがコンセンサスだった。登場人物の一人は「いくつかの事件があまりに劇的に描写されている」と苦情を言ったが、ドラマというのは登場人物というより、見物人の頭の中にあるものなのかもしれない。
いずれにしろ面白いテレビ・シリーズになりそうだ。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)