Ubuntu Coreの”Snappy”版をAmazonのAWS上でも使えるようになった

Ubuntu Coreをぎりぎりまで痩身させた”Snappy“(軽量快速)エディションが、AmazonのクラウドコンピューティングプラットホームAWSでも利用できるようになった。

ここ数週間の動きを見てきた方にとっては、それは意外ではない。Snappyは最初、今月初めにMicrosoft Azureの上でローンチし、今週初めにはGoogleのCompute Engineプラットホームにやってきた。その次がAWSのEC2であることは、むしろ当然だ。

AWSを使っているデベロッパは今日から、Canonicalが提供しているUbuntu Coreのマシンイメージを使って、Snappyの新たなインスタンスを手早くローンチできる。なおSnappyの特性として、EC2のハードウェア仮想マシン(HVM)を必要とする。

Snappyには、いかなるフレームワークもアプリケーションも含まれていない。Snappy上にアプリケーションをインストールするためには、通常のUbuntu Linuxのapt-getとは違う方法、Canonicalが開発した、セキュリティのために個々のパッケージを隔離する方法でインストールを行う。アップデートもSnappyでは、失敗時のロールバックを、システムをダウンさせず確実安全に行うトランザクション的アップデート(transactional updates)で行う。

ふつうのスタンドアロンのサーバでSnappyを動かすことも可能だが、本命の使い方は大量のコンテナを使う大規模なインストールだ。そこでこそ、Snappyの最小限主義的でセキュアなシステムの真価が発揮される。

CanonicalのファウンダMark Shuttleworthは、Snappyをローンチしたときに次のように述べた: “Ubuntu Coreは今世界的に人気の高いコンテナプラットホームを使用し、アプリケーションの厳格な隔離を伴うトランザクション的アップデートを提供する。これはDockerを展開するための、これまでで最小かつ最安全なプラットホームであり、そのスナッピー(軽量快速)なパッケージにより、あらゆる形のコンテナやサービスへ完全に拡張できる”。

実際に試してみたい方のために、AWS上でSnappyを使うための詳細な入門記事がここに用意されている

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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