Vineが最初にウェブ版を公開した時、できたのはストリームを見ることと個々のユーザーのプロフィールを見ることくらいだった。デスクトップ版にはTVモードもついていて、フルスクリーン動画を連続して見るのがクセになることも確かだった。
しかし今日(米国時間5/1)、Vineはウェブ版を強化し、使い慣れたナビゲーションや発見機能の多くがデスクトップにやってきた。加えて、コンテンツはウェブ上の誰もが見ることができサインインは必要ない。
Vineのフィードとユーザープロフィールのストリームの横には、特集セクションが設けられ、編集長のおすすめ、クールなプレイリスト、スペシャルビデオ等が表示される。
チャンネル、トレンディングタグ、人気ページ等もモバイルアプリと同様に利用できる。
そして恐らくもっと重要なのは、ユーザーがこれらのチャンネルや特集Vineビデオを見るために、Vineにログインする必要がなくなったことだろう。従来はウェブでVineを利用するためにはログインしてからユーザープロフィールを探さなければなからかった。今はVine.coに飛ぶだけで、Vineのベストコンテンツをすべて見ることができる。TVモードを使えば次から次へとフルスクリーンでビデオを再生できる。
これは新鮮なアップデートだ。多くの「モバイルファースト」企業は、利用者にメインの(モバイル)体験を活用させるためなのか、ウェブ版は限定的で貧弱だった。Instagram.comの貧弱な機能群と最悪の性能は、おそらく最も恥しい実例だ。
Twitterの中に長期計画におけるVineの将来は未だに不透明だ。1年前のスタート以来、共同ファウンダー2人のうち1人が会社を去ったが、アプリはアクティブなユーザー基盤を謳歌し続けているようだ。しかし今回の動きは、Instagramとモバイル利用の土俵で戦うことから離れ、Vineがモバイルにおけるビデオの作成と真のビデオ消費を結びつけていくことに集中するためであることは明らかだ。
ある意味で、Vineは徐々にYouTubeのライバルになろうとしている。ユーザーはモバイルで短いビデオを作ることができ、一方でリラックスしたYouTubeスタイルの消費体験を楽しめる。
ごく率直に言って、ビデオの作成や消費は、モバイル写真のように急速な流行に乗るものではなく、問題の一部はビデオというもの自体に内包されている。1枚の写真が要求するのは、ある瞬間についての完璧さなり正確さであり、それをさらに向上させることもできる。一方ビデオは、その完璧さや正確さを何秒にもわたって延ばしていく必要がある。
楽しめるビデオを作るためには、もっと多くの才能や創造性や細部に対する注意が必要になる。Twitterが自身のサービスで行ったのと同じように、Vineは制約を与えることで、ユーザーに質の高いコンテンツを生み出させている。Vineは今、モバイルビデオの没頭と中毒の世界で戦うチャンスを得ている。ビデオ消費のために人々をウェブに集めることは、驚くほど賢明なスタートの切り方だ。
Vine.coの新しい自慢のウェブサイトを試すには、ここをクリック。ただし、まだ完全に動いていないかもしれないで注意されたい。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)