WordPressによるWebサイトホスティングとその後の管理&メンテサービスを提供するFlywheel

ネブラスカ州オマハのFlywheelは、Webデザイナーやフリーランスの人たちや企業/お役所などのために、WordPressをホスティングして管理も代行する。

WordPressは単なるブログツールからどんどん進化して、今ではWebのデザイナーやデベロッパたちが彼らの顧客のためにいちばん多く選ぶCMSフレームワークだ。ただし彼らには、そうやって立ち上げた顧客のWebプレゼンスをその後、管理したり細かく微調整したり云々というひまもやる気も専門的能力もない。しかも立ち上げの時点では顧客のアカウント取得、WordPressのインストール(新規または移行)、コンテンツ、プラグイン、テーマなどのお世話は最低限必要だ。

Flywheelは、こういった面倒のすべてを引き受ける。ユーザに代わってサーバ管理もやるし、ユーザのクライアントたちに対する課金事務も行う。複数のユーザ同士がコラボレーションすることもでき、そのためにホスティングアカウントとSFTPサーバへのアクセスを彼らに認める。このサービスはDigital Oceanのサーバ上で動き、新しいサイトを約20秒で立ち上げることができる。すべてのユーザに最初は無料のデモアカウントを提供し、本番サイトが立ち上がるまでそれを利用できる。無料サイトも、パスワードで保護される。

FlywheelのCEO Dusty Davidsonによると、大きく進化したWordPressの現状は、それを利用してサイトを作る人たちのほとんどが技術屋ではないし、ホスティング環境を自分で管理することには関心がない。そこでFlywheelが彼らに代わって、キャッシング、セキュリティの強化など、サーバ管理の部分を担当する。Flywheelを使ってもWordPressのユーザ体験には何の変化もなく、ユーザ自身がプラグインやテーマをインストールしたり、そのほかの変更を加えてもよい。

Flywheelのホスティングプランは、最小プランが月間ビジター数5000未満のサイトで月額15ドルだ。同社によると、いちばん利用者が多いのは、ビジター数25000まで、月額料金30ドルというプランだ(ストレージ10GB、帯域500GB)。料金にはマルウェアの監視も含まれるが、月額75ドルのエンタプライズプラン以外では、CDNやSSLを使う場合の費用はユーザが負担する。企業などで同時に10から25のサイトを立ち上げる場合は、割引料金がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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