本日(米国時間4/21)の市場閉鎖後、Yahooは2015年第1四半期の決算を発表し、トラフィック獲得費用減算後(ex-TAC)売上が10.4億ドル、1株当たり利益は0.15ドルだった。ウォール街の予測は、それぞれ10.6億ドル、0.18ドルだった。
Yahooのex-TAC売上は前年同期から約4%減少した。同社の調整後利益も、1年前の1株当たり0.38ドルから急落した。標準的会計方法を使用すると、Yahooの四半期利益はわずか0.02ドルとなる。
同社のトラフィック獲得費用差引前の総売上は12.3億ドルだった。この数字は前年同期より増えているが、純売上は下がっている。これは、Yahooの売上に要する金額が時間と共に増えたことを示している。
現在Yahooは、モバイルファーストの未来に向けて作業を進めている。そのために、投資家にその取り組みの成果を説明する指標として、モバイル関連売上の詳細を公開している ― 例えば前四半期のモバイル売上は2.54億ドルだった。今期のモバイル売上はやや少なく2.34億ドルだった。Yahooはリリース文中、この数字が対前年比では61%増であることを強調している。
Yahooはディスプレイ広告事業で4.64億ドル(2%増)を売上げ、検索はex-TAXベース売上4.32億ドルだった。検索売上は1年前より3%減小した。最近同社はMicrosoftと検索契約を再交渉した結果、検索結果横の広告表示方法がこれまでより柔軟になった。長年Yahooは検索市場のシェアを失い続けている。
しかし、Yahooの検索は暗い話ばかりではなく、クリック数は2014年1Qから21%増加し、クリック単価も3%上昇した。
第1四半期終時点で、Yahooは69億ドルの現金または相当物を保有している。これは2014年末の102億ドルから減少している。
またしても売上を減らした決算について、この後の会見でYahoo経営陣がどう説明するか注目される。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)