Gmail以外のメールを使っているユーザーが、Gmailに乗り換えようと思い立ったとする。このとき他のサービスに保存されているメールをすべてGmailにインポートする作業はおそろしく面倒なものになりがちだ。たとえばAppleのクライアントは独自のメール・アカウントに固く結びつけられている。
そこで今日(米国時間11/18)、Googleはメールアカウントの移動がはるかに簡単になるようなオープンソースのツール、2種類を発表した。
Googleの開発チームは今日のブログ記事でこう説明している。:
皆さんは昔のメールアカウントからダウンロードした古いThunderbirdのメール・アーカイブを持っていたりするだろうか? そういう古いメッセージをGmailのアカウントに移せば便利になる。他の作業をしながらGmailアプリから電話もかけられる。それならわれわれのメール・インポーター(mail importer)を試していただきたい。このプロジェクトはさまざまなコンピューターのメールボックスに溜まっているメールを簡単にGmailアカウントに移し替えるためのものだ。ただし、このツールはまだ開発途上なのでGUIが完成しておらず、コマンドラインしかサポートされていない。
あるいは読者はGoogle Appsの管理者で、ユーザーのすべての古いメールを Google Appsに移して使えるようにしたいと考えているかもしれない。その場合は「すべてのメールボックスをGmailにインポートする"import-mailbox-to-gmail"」を利用するのがよいだろう。こちらはPythonのスクリプトで、大量の既存のメールボックスを複数のGmailアカウントにそれぞれ振り分けてインポートする。これは管理者用ツールなので個々のユーザーは何もする必要がない。さまざまな形式のアーカイブやサーバーから Google Appsへのマイグレートの方法についてはヘルプ・センターを参照のこと。
この2種類のツール、mail-importerとimport-mailbox-to-gmailは GitHubから無料でダウンロードできる。.
ブログ記事にも断ってあるように、これらのツールは開発のごく初期の段階なので便利なGUIは付属していない。コマンドラインを扱えるユーザー向きだ。もちろん本人がギークでなくてもIT部門の専門家に助力を頼むという手はある。
もし読者が大量の古い形式のメールを大量に抱えており、Gmailにインポートできさえできればさまざまな利用法があるのだが、と思っているなら、上記リンクを知り合いの専門家に送ってみてはどうだろう? あなたに代わってGmailへのインポート処理をしてくれるかもしれない。
画像:: Cairo/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)