AppleはiOS App Development Center(iOSアプリ開発センター)をイタリアのナポリに開設する。この施設はアメリカ企業のAppleが将来活躍するモバイルアプリ開発者と人材をヨーロッパ地域で育てるための初の試みだ。
このセンターの目的は、その名称が示す通り、野心あるアプリ開発者が開発トレーニングやメンタリングを受け、AppleのiOSソフトウェアの開発に必要なスキルと能力を身に付けるためのものだ。ナポリの拠点がいつから運営を開始するのかはまだ明らかにされていないが、Appleはこの町にあるパートナーの施設に位置することになると伝えた。同社は今後この取り組みを全世界で展開していくとした。
ここ5年間ほど人里から離れた暮らしをしていた人のために書いておくと、モバイルアプリのビジネスはとても大きい。特にiOSアプリのビジネスが大きい。今週のApp Annieが公表したデータによると、Google Playの去年のアプリダウンロード数はiOSの2倍だったが、AppleのOSはGoogle Playより75%も多く収益をあげていた。また年末年始の休みの間だけで、Appleは11億ドル以上をiOSアプリの購入とアプリ内購入で売り上げた。
イタリアに拠点を置くことを決めた理由について、モバイルエコシステムはヨーロッパの開発者に102億ユーロ以上を収益をもたらし、イタリアだけでも7万5000以上の仕事がApp StoreにまつわるからとAppleは伝えた。
「ヨーロッパには世界で最もクリエイティブな開発者が多くいます。イタリアの次世代の起業家に成功に必要なスキルを提供できる場が作れることを嬉しく思います」とApple CEOのTim Cookは声明で伝えた。
[原文へ]