Googleが今日(米国時間11/20)、Google Compute Engineの、Nvidia’s Tesla GPUを使用するインスタンスを最大36%値下げする、と発表した。アメリカのリージョンでは、やや古いK80 GPUを使うと1時間0.45ドル、新しくて強力なP100マシンは1.46ドルになる(いずれも秒課金による)。
またプリエンプティブルVM用のローカルSSDは、40%値下げされる〔参考: 8月の値下げ〕。GPUは、プリエンプティブルVMでは使えない。だから値下げは朗報でも、GPUのユーザーには関係ない。
今回のGPUインスタンスの値下げは明らかに、クラウド上で機械学習のワークロードを動かすユーザーのためだが、そのほかにも物理シミュレーションや分子モデリングなど、数百のコアを持つGPUを有利に使えるアプリケーションはいろいろある。たとえばGoogle Cloud Platform上ではまだベータであるP100は、コア数が3594 だ。
インスタンス一つにつき、P100は最大4基、K80なら8基を使える。通常のVMと同じくGPUユーザーにも継続利用割引はあるが、実際にはGPUを1か月動かしっぱなし、というユーザーはあまりいない。
AWSの今年のデベロッパーカンファレンスが来週からラスベガスで行われるが、Googleの今回の発表は明らかにそれを意識していると思われる。AWSも今年はAIや機械学習関連の発表が多いだろうし、値下げも当然ありうるだろう。