ドローン配達の大いなる構想を描いているUPSが、その鍵となる行動を起こそうとしている。まず、ドローン配達だけに特化した子会社、UPS Flightを設立し、密集地域、夜間、人間操縦士の視界外での飛行など、現在一般商用ドローン運営に必要な米連邦航空局(FAA)の認可を取得しようとしている。
UPSが取ろうとしているのは、Alphabet傘下のWingが今年4月に取得したのと同じ認証で、Uber EatsやAmazon Airらも申請しているが未だに承認されていない、とThe Vergeが報じている。
世界最大級の運送会社であるUPSとしては、それが実際に将来のラストマイル輸送手段になってもならなくても、ドローン配達分野で何らかの役割を果たす必要がある。同様の認証を獲得しようとしているAmazonは、同社のドローン配達サービスのマーケティングや宣伝に極めて積極的だ。
今年3月、 UPSはドローンのスタートアップMatternetと提携して、医療サンプル輸送のテストをノースカロライナで行い、2017年にはフロリダで、トラックの荷物をドローンで配達するデモンストレーションも行ったが、テストは思い通りの結果にはならなかった。
UPSが認可を取得するまでにどれだけ時間がかかるのかはわからないが、年内には可能であるど同社は確信しているようだ。その時にはドローンを使った商用配達サービスが数多く登場するかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )