Razer Kishiは、CESでの発表時点ではほかのRazerの製品ほどは目立つものではなかった(未訳記事)。これはスマートフォン向けゲーム周辺機器としては初めての試みではなく、また見た目にも目新しさはない。しかしRazerのような名の知れたゲーミング機器メーカーがこのカテゴリに進出することは、同社がゲーミングスマートフォンを2機種発売したことに続き、その方向性をさらに正当化するものとなる。
Razer KishiはAndroidスマートフォン向けに米国時間6月9日から出荷が開始され、価格は80ドル(約8600円)だ。このカテゴリーにおいて最も安い製品ではないが、Razerの製品は一般的に人気で、Kishiも今のところ高い評価を得ている。
Razer KishiはNintendo SwitchのJoy-Consと比較されがちだが、それはボタンとデュアルアナログスティックのレイアウトが原因だ。左側にDパッド、右上に4ボタン、2個のアナログトリガー、2つのバンパーボタンを搭載。USB-Cポートに直接接続できるため、同等のBluetoothアクセサリよりも低レイテンシのゲームプレイが可能だ。注目すべきはクラウドゲームサービスのStadiaとも連携していることで、思ったような展開ができていないGoogle(グーグル)のクラウドゲームサービスにとって良い転機になるかもしれない。
Razer KishiはiPhone版も準備中で、2020年夏のいずれかの時点でリリースされる予定だ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)