少し前に日本で話題になったキュレーションという言葉、その後ニュースアプリやバイラルメディアが普及し、気づいてみたら日常的にキュレーションされた情報に囲まれている状況ですね。コンテンツマーケティングが重要な昨今、オリジナルコンテンツ以外にキュレーションを活用するアプローチも米国では盛んにおこなわれているようです。よく考えると当サイトSEO Japanもほぼキュレーションサイトでもあります。今回はコンテンツキュレーションの関連用語を整理して解説してくれた記事を見つけたのでその内容をご紹介。適切な日本語訳がなく英語のままにしているものが大半ですが、同じく大半は聞いたことがある言葉と思いますし、知識の再確認にはちょうど良いかも。
— SEO Japan
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コンテンツマーケティング、とりわけコンテンツのキュレーションにおいて、言葉は重要な鍵を握る。
そこで、この分野を学習する上で、総合的な用語集が必要になる。
コンテツキュレーションに関連する100の用語
そこで今回は、コンテンツキュレーションの取り組みを軌道に乗せるため、究極のコンテンツキュレーション用語集を紹介する(コンテンツキュレーションに関連する100の用語で構成)。
- アグリゲーション コンテンツキュレーションの最初のステップであり、ウェブコンテンツの収集と分類を行うプロセスに当たる。一つの場所で、選び抜かれた、とりわけ関連性の高い情報を提供する。検索エンジンの結果が良い例だ。
- アグリゲート 具体的なトピックに関する情報の集まりであり、カテゴリーごとに分類される。通常、意見や関連する情報は加えられない。
- アーティクル 自分のメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで配信するコンテンツを指す。
- Eブック オンライン版の書籍。コンピュータ、Eリーダー、スマートフォン、タブレットで読むことが出来る。印刷版が存在しないケースもある。
- Eメール (売り上げを伸ばすための)宣伝、行動、または、(行動に応じて顧客を魅了するための)誘導、そして、(顧客とコミュニケーションを取るための)ニュースレター等、各種の形式を可能にするコミュニケーションチャンネル。
- インタビュー 関心を持つ人物との会話。生で、あるいは、テキスト、オーディオ、もしくは、動画を通じて記録することが出来る。扱い方によっては、キュレーションの形式に該当する。
- インフォグラフィック データや情報を提示する視覚的なコンテンツ。複雑な情報を早く、そして、明確に提示することが目的。
- インフルエンサー 他の人に行動を起こす気を起こさせる人物。エキスパートやスターが該当する。
- ウェブサイト インターネット上の事業の本拠地。1ページで簡潔に説明するだけのシンプルなウェブサイトもあれば、製品を全て網羅するウェブサイトもある。
- エディトリアルカレンダー コンテンツの作成プロセスおよびキュレーションプロセスに役立つ。プロセスの全てのステップを網羅する。
- エバーグリーンコンテンツ 消費期限のない情報。時事、または、季節を意識した作品もある。FAQや基礎等が該当する。
- エピックコンテンツ 企業の地位の確立、そして、企業を目立たさせる効果のある主要なコンテンツ。オリジナルの作品でも、キュレートした作品でも良い。ジョー・プリッジの著書「Epic Content」から名前を取った。
- エンゲージメント ビジターが事業と情報をやり取りすることが出来るようにする。ソーシャルシェア、登録、問い合わせ、そして、購入が含まれる。
- オーディエンス 情報を求め、読むことを望む人達。
- オーディオ 音をベースとしたコンテンツ。朗読、音楽、その他のサウンドが該当する。
- オリジナルコンテンツ 自分/自社が作成した、もしくは、自分/自社が利用するためだけに作成を依頼した新しい情報。
- カスタマージャーニー 購入プロセスの別名。製品のニーズから購入に至るまでの購入サイクルの主な過程を分析する。
- 画像 写真、絵、インフォグラフィック、その他の写真以外の視覚素材が含まれる。
- カンファレンス 様々なプレゼンターが、講演、または、パネルとして情報をオーディエンスに提供するイベント。数日間にわたって行われることもある。
- 共同作成 新しいコンテンツを他の人と作成する活動。コンテンツキュレーションにおいては、要約の投稿に該当することが多い。
- 季節限定コンテンツ 特定の時期、または、定期的に行われるイベントを考慮して作られたコンテンツ。初年度は利用が少ないかもしれないが、翌年になっても、オーディエンスにとって有益である。
- キーワード 情報や分野を描写するために用いられるフレーズ。SEOにおいて特に重要。
- クラウドソース型コンテンツ インフルエンサー、顧客、一般市民等、自分以外の大勢の人達によって作成された情報。
- ケーススタディ 製品やサービスが別の顧客や組織の役に立った事例を提供する。具体的な成果を他社とシェアすることを望む顧客は少ない。
- 検索(SEO) 検索エンジンを使って、特定のコンテンツや記事を見つける力。検索結果に掲載される力を改善するためには、適切なキーワードを用いる必要がある。
- 購入プロセス(購入ファンネル、または、カスタマージャーニー) 顧客候補が、エンゲージメントを介して、製品を必要とする状態から、購入、購入後のサポート、そして、ファンになる経緯を描く。
- コーポレートコミュニケーション 従業員、顧客、投資家、メディア、政府、一般市民を含む、様々なオーディエンスに向けて企業が作り出す情報。
- コミュニティ生成コンテンツ(ユーザー生成コンテンツ: UGC) 顧客および世間が作成した情報。評価やレビューが特に有名。
- コールトゥアクション (CTA)マーケティングに埋め込まれた仕掛け。状況に照らし合わせて適切であり、顧客候補を次のステップに導く役目を担う。
- コンテキスト 情報が提示される状況。コンテンツキュレーターは、コンテンツを提示する方法および場所に関して、既存の情報の有用性を改善する。
- コンテンツキュレーション 優秀な編集者や博物館の館長のように、あるトピックにおいて、読者のニーズに対して最も適切な情報を集めるプロセス。コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組みである。最高のコンテンツの組み立て、分類、コメント、そして、提示を行う。
- コンテンツキュレーションソフトウェア コンテンツキュレーションを支援するテクノロジー。
- コンテンツキュレーター 組織内でコンテンツキュレーションを担当する人物。情報を集め、目録を作り、フォーマットを作り直して、アセットの利用を最大限に活かす。
- コンテンツアセット 特定の目的を達成するために作られた個別のコンテンツ。オンラインおよびオフラインを含み、幅広い形式のコンテンツを網羅する。
- コンテンツ管理システム(CMS) 個人、または、会社が、中心のインターフェースからオンラインの情報を作り、編集し、配信し、修正することが出来るソフトウェアの気取った呼び方。
- コンテンツのコンテキスト 特定のコンテンツの配置場所で決まる。プラットフォーム、ブランド、そして、用いられるデバイスが含まれる。キュレーターが選ぶ情報、書式設定、そして、タイトルが、コンテキストに貢献する。
- コンテンツ最適化 対象のオーディエンスに接触する能力を最大限に高めるため、情報に手を加える。編集、創造、検索、そして、テクノロジー等、様々なスキルを活用する。
- コンテンツ作成 情報やマーケティングの素材を作るプロセス。執筆、グラフィック、動画、オーディオ、テクノロジー等、広範なスキルを網羅することがある。
- コンテンツの絞り込み キーワード、ソース、日付、その他の特徴を基に情報を選別し、最も関連する情報を見つけ出す作業。
- コンテンツタイプ コンテンツを分類する手段。オーディエンスは5つの基本的なフォーマットを求めている — 製品の情報、顧客の疑問への答え、製品のHow To、様式、評価、レビュー。
- コンテンツ配信 自社メディア、ソーシャルメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで情報を提供するプロセス。
- コンテンツ評価 組織の情報およびマーケティングの文書を集め、分類し、目録を作るプロセス。既存のアセットを有効活用し、利用不可能なコンテンツを改善する、もしくは、捨てることが目的だ。
- コンテンツフォーマット 情報が提示される仕組み。テキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼンテーション、ライブ等。
- コンテンツの理解可能度 ターゲットのオーディエンスが、すぐに情報の意味を理解することが出来る力の度合い。この力は、コンテンツを見やすくする形式に左右される。
- コンテンツの要約 コンテンツのクリエイターが、作業に取り掛かる前に用意する文書。目標、オーディエンス、目的、そして、形式等、コンテンツの段取りを提示する。
- コンテンツマーケティング 必要以上に宣伝色を出すことなく、事業の目標を達成しつつ、顧客候補、顧客、そして、世間に対して、・購入の決定を後押しする、・製品の利用を強化する、そして、・楽しませる有益な情報を提供する。企業の中心となるブランドの要素を盛り込む。テキスト、動画、プレゼンテーション、オーディオ、Eブック、インフォグラフィック等、様々な形式のメディアを使って、各種のデバイスで、ブランド、もしくは、企業のストーリーを伝える。
- コンテンツマーケティング戦略 企業の情報を作り、最適化し、配信を行う取り組みの計画。効果的なコンテンツ戦略を実行するためには、人材と予算の双方が必要になる。
- 再利用 既存のコンテンツを再配信する、もしくは宣伝する行為。コンテンツの体裁を変えて、より多くの読者を集めることが出来るため、便利なアクティビティである。
- 視覚コンテンツ 画像を使って、注目を集める情報。写真、マンガ/コミック、イラスト、インフォグラフィック、動画、チャート、プレゼンテーション等の様々な形式が該当する。
- 視覚ノートテイキング 画像とテキストの利用を組み合わせて、ライブイベントの情報を記録する。
- 時系列 出来事、または、配信された時期を基にコンテンツをまとめる順番。
- 主要業績評価指数(KPI) 事業のパフォーマンスを計測する上で重要な基準。
- シンジケーション コンテンツを複数の異なるチャンネルで配信する。
- ソートリーダーシップ 特定の分野での個人、または、企業の見解を示し、分かち合う意図を持ったコンテンツ。
- ソーシャルコンテンツ コミュニティ(顧客、インフルエンサー、ソーシャルメディアのフォロワー、一般を含む)を巻き込んで、コンテンツを作成する。
- ソーシャルメディア 様々なテクノロジーによって、ユーザーは好きな時に、あらゆる方向でコミュニケーションを取ることが出来る。 リアルタイムの、もしくは、非同期的な情報のやり取り/コミュニケーションを可能にする。
- 第三者メディア 他の人または団体が所有する配信プラットフォーム。通常は、メディアサイトに言及する。
- タイトル 読者候補を情報の要点に引き寄せるためのヘッドライン。
- タグ付け ウェブコンテンツ内の関連するキーワードを使って、サイト内部および外部の検索エンジンを介して、コンテンツの発見と特定を促進する。
- 他人のコンテンツ(OPC) インフルエンサーおよび顧客を含む別の人が作成した情報。第三者のコンテンツの抜粋も該当する。他のサイトの情報を利用する前に、定められたルールに従わなければならない。
- 知的財産 コンテンツに関して用いられることが多い法律用語。
- チーフコンテンツオフィサー(COO) 重役レベルの職務。COOは、企業のコンテンツ、そして、コンテンツ戦略に対する責任を持ち、事業の目標に沿い、適切な成果を出す任務を追う。社内、そして、社外のコンテンツの双方が対象となる。
- チャート データを視覚的に提示する方法。数値の情報に息吹を与える上で有効である。
- チャンネル 特定のコンテンツがユーザーに提供されるプラットフォームを特定する。オンライン、もしくは、オフラインのチャンネルが存在する。
- 注釈 他の意見を加えて、オーディエンスの体験を向上する。
- 重複するコンテンツ インターネット上の別の場所に存在するコンテンツと全く同じコンテンツ。Googleは、重複するコンテンツを配信するとパブリッシャーにペナルティを与える。
- 著作権 知的財産を守る手段。
- デジタルアセット管理(DAM) メタデータの利用を介して、コンテンツを分類し、今後、コンテンツを見つけ、検索し、利用することが出来るようにするシステム。コンテンツの目録作りは、コンテンツキュレーターのにとって、非常に重要な役割である。
- 動画 視覚、および、聴覚の情報を同時に提示する形式のコンテンツ。スマートフォン等、録画の手段のコストが低下しているため、動画の利用は、増え続けている。
- 動的コンテンツ ビジターに関して既に把握している情報に応じて、ビジターに異なるメッセージを見せる。
- 配信 自社メディア、ソーシャルメディア、第三者のプラットフォーム、そして、オフラインでコンテンツを提供するアクティビティ。
- バージョニング (適切な場合)ユーザー、そして、自分以外のコンテンツクリエイターに、コンテンツの最新版を紹介する。特に、製品の使い方の説明、利用規約、その他の金銭上、および、法律に関わる情報に有用である。
- ハッシュタグ ソーシャルメディアで情報を分類し、選ぶ方法。
- フィード テクノロジーを介して情報を配信する手段。RSSフィード等。
- ブランド 有形・無形の要素を組み合わせて、消費者と感情的なつながりを作り出す、短く、識別可能なマーケティングのメッセージ。
- プレゼンテーション ライブのオーディエンス、または、バーチャルのオーディエンスへの講演。この形式のコンテンツは、視覚要素が強く、テキストの量は少ない傾向が見られる。PowerPointのようなソフトウェアを使って作成され、Slideshareを介して配信されることがある。
- ブログ 定期的にテキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼン、PDFを含むコンテンツを配信する場所。基本的にブログは、コンテンツ管理システム(CMS)である。個人、または、企業がブログを利用する。
- プロモーショナルカレンダー 各種の販売およびマーケティングのメッセージの計画。特定の製品に対する顧客のニーズ、そして、祝日を考慮して作成される。
- プロモーション 売り上げをもたらす、もしくは、取引を成立させることを目指した、単刀直入なマーケティングのメッセージ。一年を通じて提供されることが多い。 通常のコンテンツとは区別するべきである。
- 分類 組織のコンテンツのアセットを全て記録する。その中には、オフラインのコンテンツも含まれる。コンテンツの評価、および、デジタルアセットの管理において、重要なステップである。
- 分類化 具体的な特性や特徴に応じて、コンテンツを割り当てる。カテゴリーは階層に分けられる。
- ペルソナ(マーケティングペルソナ) マーケティングペルソナの別名。
- 編成 既存の情報を順番に並べる。コンテンツキュレーション、もしくは、アグリゲーションにおいては、別のサイトの情報に付加価値を加える方法の一つとも言える。
- ポッドキャスト 独自のオーディオコンテンツを提供するためのチャンネル。マーケティングの観点で考えると、ポッドキャストは、ブランドに人間の声を与え、オーディエンスに語り掛ける力を持つと言える。
- ホワイトペーパー テキストの文書。B2Bの顧客候補を魅了するために、提供されることが多い。通常、比較的詳細な情報が与えられる。インタビュー、または、数名のエキスパートやインフルエンサーをキュレートした文書の場合もある。
- 本 複数の章から成るコンテンツの拡大版。著者は一名の場合もあれば、数名の著者が参加する本もある。一名の編集者が、数名の著者の作品をまとめることもある。
- マイクロサイト 1つ、または、複数の独立したページを持つ個別のサイト。マイクロサイトは、独自のURLを持つこともあれば、大きなウェブサイトの一部として提供されることもある。
- マーケティングペルソナ ターゲットのオーディエンスのイメージ。市場を質的、および、量的に理解した上で作り上げる必要がある。
- まとめ記事 各種のリソースから情報を集める。 関係者が出来上がった作品のシェアに協力してくれることが多いため、重宝する。
- メタデータ コンテンツを描写する情報。タイトル、ディスクリプション、タグ、キャプション、メディアを網羅する。
- メトリクス(測定基準) コンテンツマーケティングの効果を追跡する手法。事業の目標に一致させ、また、売り上げと経費を盛り込む必要がある。詳細は、53点の主要なコンテンツマーケティングのメトリクスを参考にしてもらいたい。
- メンテナンス コンテンツを最新の状態にして、重要なオーディエンスに対する関連性を維持するプロセス。継続的なプロセスの一環として行われることもあれば、定期的に行われることもある。
- モバイルアプリ スマートフォン、タブレット、あるいは、その他のデバイスを使って、ターゲットの絞られた情報や生産性向上サービスを提供する。有料のものもあれば、無料のものもある。
- ユーザー生成コンテンツ(UGC) コンテンツキュレーションにおいてデザートのような存在。ユーザー生成コンテンツのキュレーションは、トッピングに近い。顧客候補、顧客、ファン、一般人、そして、その承認が求められる。
- 予算 事業、部門、または、プロジェクトに割り当てられる資金と人材。通常、一定の期間、大方、一年間に対して定められる。
- ライセンストコンテンツ(ジンジケートコンテンツ) その他のメディア企業やサイトに情報を提供する。コンテンツを表示する企業に対して、情報、そして、詳細なコンテンツを提供する会社は、接触範囲を広げることが出来る。通常、料金が発生する。
- ライブイベント 様々な形式で行われる。一名による講演、または、カンファレンスが該当することもある。通常、キュレーターは、特定のトピックにおける数名のプレゼンターの講演をキュレートする。
- リード獲得 顧客候補を獲得するプロセス。通常、B2Bのマーケティングに適用される。
- リスト 番号順で情報を整理する手法。通常、最も重要な情報が一番最初に提供される。キュレーションにおいては、集団が提供した情報が盛り込まれることもある。
- レスポンシブデザイン 利用されるデバイスのサイズに適応するウェブサイトのレイアウト。コンテンツを作る前に、デバイスの利用を考慮すると良い。
今回は総合的なリストを作ることに力を入れたが、コンテンツのキュレーションは、進化を続けるコンテンツマーケティング計画にとって、欠かせない要素である。
このリストに加えるべきだと感じるキュレーション関連の用語をご存知なら、コメント欄で紹介してもらいたい。
この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Ultimate Content Curation Glossary」を翻訳した内容です。
言葉自体は何となく聞いたことあるものばかりでしたが、どれも簡潔に言い切ってくれており読み進めると共に自身の頭の整理もできて良い記事でした。「コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組み」、SEO Japanもさらに志高く頑張っていきたいと思います。 — SEO Japan