Tumblrが投げ銭機能を拡張、ブログでのチップも可能に

米国時間3月30日、Tumblrがチップジャー(投げ銭)機能を拡張して、iOSアプリとウェブアプリケーションではブログに対しても投げ銭できるようにすると発表した。同社は投げ銭機能を先月導入し、ユーザーがポストに対してチップを置けるようにしていた。本日の機能拡張で、ユーザーはブログにもチップを置けるようになる。Tumblrによると、個々のポストではなくブログに対してチップできるのでクリエイターにとっては有利だという。今回の機能拡張で、ユーザーはブログにもチップできるようになる。Tumblrは、この拡張は、チップを特定の投稿に結びつけることなく、ブログでのチップを許可するため、クリエイターに利益をもたらすという。

プロフィールやブログ画面で、ブログでのチップを有効にすることができるようになった。チップに登録すると、ブログ画面のヘッダーにチップボタンが利用できるようになる。ウェブ上のブログでチップをするには「Tip」ボタンを選択し、贈る金額を選択することができる。iOSアプリでは「Support」ボタンを選択することで、チップを送ることができる。Tumblrによると、近日中にAndroidアプリにブログレベルのチップ機能を追加する予定という。

ユーザーがクリエイターにチップを贈る場合、それといっしょにメモを送ることもできる。匿名での投稿も可能できるが、その場合、投稿者はメッセージを残せない。チップは1人100ドル(約1万1200円)までとなっている。

Tumblrは手数料などを取らないが、クレジットカードの通常の手数料は取られる。同社が以前、語ったところによると、モバイルのチップ機能はAppleやGoogleの課金システムとは関係ないため、クリエイターが30%の手数料をとられることもない。

同社の投げ銭機能は、2021年秋のPost+の立ち上げに続くもので、それによりユーザーは一部の記事に課金できた。しかしそんな有料ポストはあまり歓迎されず、一部のTumblrユーザーはTechCrunchに、サブスクよりも投げ銭の方が良いと語っている。Tumblrはクリエイターからのフィードバックを取り入れたようで、結局、Tumblr Tipsの立ち上げに至った。

Tumblrの他にもいくつかのプラットフォームが投げ銭機能を提供して、ユーザーがクリエイターに一度限りの支払いをできるようにしている。Twitterは2021年5月に投げ銭機能を導入して、数回のタップでユーザーがクリエイターにチップを贈れるようにした。またTikTokは10月に、アプリ内チップの機能をテストし始めている。この機能でクリエイターは、TikTok LIVE外にいるファンからもお金を受け取れるようになる。ギフトの提供は、すでにサポートされている。

関連記事:Tumblr、ブロガーが小遣い稼ぎできるTip Jar機能を開始

画像クレジット:MARTIN BUREAU/AFP/Getty Images

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

ジャック・ドーシーが去った今、ツイッターがイーサリアムの投げ銭をサポート

Twitter(ツイッター)のファウンダーで前CEOのJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は、敬虔なBitcoin(ビットコイン)信者だったかもしれないが、最高ツイート発信者の彼が地位を退いた今、ETH(イーサリアム)のTips(チップ、投げ銭)に対応しない理由はない。米国時間2月17日、Twitterは海外フィンテックプロバイダーのPaga(パガ)、Paytm(ペイトゥム)、およびFlutterwave(フラッターウェイブ)Barter(バーター)を新たにサポートし、ナイジェリア、インド、およびガーナのユーザーへも投げ銭範囲を拡大した。

Twitterでは、BitcoinによるTipsは、Strike(ストライク)のLightning Network(ライトニング・ネットワーク)経由ですでに低い手数料で利用可能だ。しかし、今回のEthereum(イーサリアム)の追加は、Twitterの非Bitcoin暗号進出の動きと一致している。悪名高いあの六角形のNFTプロフィール写真もその1つだ。

「Twitterと同じく、デジタル通貨は国際的障壁なしに運用されています。Bitcoinに加えてEthereumによるTips決済を導入することで、さらに多くの人たちが容易にデジタル経済に参加できるようになることを期待しています」とTwitter広報担当者がTechCrunchに話した。

TwitterのETH TipsはENS(Ethereum Name Service)に対応しておらず、長くて面倒な英数字形式しか使えない。ETHでTipsを送るといっても、実際にはTwitter経由で投げ銭するわけではない。ETH Tipsオプションをクリックすると、そのユーザーのEthereumアドレスがコピーされるだけなので、その後自分の暗号資産ウォレットへ行き、そのユーザーにETH Tipsを送る。しかし、投げ銭は概して少額なので、誰かのEthereumアドレスに投げ銭するのはあまり現実的ではない、手数料が高いからだ。基本的にこの機能は、自分のウォレット・アドレスをフォロワーたちと共有するための便利な方法にすぎない。

Twitter Tipsは、iOSおよびAndroidの18歳以上の全ユーザーが利用できる。

関連記事
Block(旧Square)のCash AppがLightning Networkを統合、手数料無料でビットコイン支払い可能に
Twitter Blue利用者はNFTをプロフィール写真として使用可能に

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Nob Takahashi / facebook